連載作品

2021/09/30 うまこ

第2波 出産(2020年5月~6月) | 前のめり主婦の大きなひとり言 ~2020年ドタバタ育児自省録

出産ドラマ      ついにこの時が来た。 5月のとある深夜、私は腹痛に襲われていた。 この痛みに覚えがあるぞ。だんだん痛みの強度が増す。 人生二度目の陣痛。今……

2021/09/30 竜崎エル

第九回 鬼鬼恋恋 〜 無邪気な猿は太陽を創る(その9)

 人を喰らう鬼と鬼を斃す人は、どちらが食物連鎖の頂点に君臨するかで争っていた。両者に和解などなく、どちらかが滅びるまで戦いは続く。言葉が通じないとはなんと虚しい……

2006/06/14 児井正臣

2006年6月14日 一日でまわった東京23区|公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅 〜 公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅(その19)

 東京の23区も基礎的自治体であり市町村役所・役場めぐりの対象である。公共交通の稠密なネットワークが張りめぐらされている東京では1日で全部をまわることができるは……

2021/09/30 森田力

昭和四〇年代の世相 〜 私の良き時代・昭和!(その29)

ベトナム戦争  中学から高校時代(昭和四〇年代の後半)は世の中が大きく変化する時代であった。ソ連が支援する北ベトナムと、アメリカが支援する南ベトナムとの戦争は長……

2021/09/30 市川 博昭

地域医療の行方 〜 『一隅を照らす』特別連載(その30)

 国民健康保険(国保)の運営を市町村から都道府県へ広域化し、財政の立直しを目指すのが、「入り」の改革であり、「出る先」の未来図は地域医療構想による病院再編による……

2021/08/31 うまこ

第1波 はじまりは北京から(2020年1月~4月) | 前のめり主婦の大きなひとり言 ~2020年ドタバタ育児自省録

2020年、「思ってたのと違う」幕開け 早期帰国!? 2020年最初にして最大の「思ってたのと違う」は、 中国・北京に夫を一人残しての母子早期帰国だった。 20……

2021/08/31 うまこ

はじめに | 前のめり主婦の大きなひとり言 ~2020年ドタバタ育児自省録

2020年、今こそお母さんの“上機嫌力”が試されている!? 人生には「こんなはずじゃなかった、思ってたのと違う!」がつきものだ。 とりわけ、育児はその最たるもの……

2021/08/31 竜崎エル

第八回 Dr.メカの挑戦状  〜 無邪気な猿は太陽を創る(その8)

 稀代の大天才Dr.メカのプレゼンテーションが始まった。内容は、彼の作製したロボットAIW(アイウ)が人間と見分けがつかないというものである。今までのロボットは……

2021/08/31 森田力

社会見学や文化祭など 〜 私の良き時代・昭和!(その28)

 その他にも社会見学やOBによる先輩講座の講演も行われた。社会見学では京都の宇治にある天ヶ瀬ダムに行ったことがある。国鉄の宇治駅から徒歩でダムまで登った。  淀……

2006/05/08 児井正臣

2006年青ヶ島訪問記|公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅 〜 公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅(その18)

 沖縄の離島に続いて懸案の青ヶ島へ行ってきた。沖縄で同行したSさんと、もうひとり私の友人Yさんを誘っての3人旅だった。Yさんは全国の離島のすべての郵便局で貯金を……

2021/08/31 市川 博昭

筋肉 〜 『一隅を照らす』特別連載(その29)

 筋肉の多くを占める骨格筋は体を動かすためだけでなく、生活習慣病を予防したり、脳の認知機能を改善したりする可能性のある物質を分泌していると近年欧州グループが発表……

2021/07/30 竜崎エル

第七回 光影 〜 無邪気な猿は太陽を創る(その7)

 神は死んだ。神ですら時の流れに逆らうことはできず、成長を続ける人の知恵によって、その存在を過去の遺物へと引き下げられていた。もう人々の心に信仰心はない。人間関……

2014/12/01 児井正臣

2014年12月 プロヴァンス鉄道の旅 〜 海外地理紀行(その10)

 この年は喪中でもあったので、年末から正月にかけてスイスのルツェルンに住む娘の家で過ごした。その間に家内と娘と孫との4人でフランスのプロヴァンス地方へ行った。ル……

2021/07/30 庵邦生

第13章 〜 消えた足音(その13)

 多摩川の河口近くまでやって来た。対岸に空港のターミナルビルがかすかに望める。滑走路を離着陸する飛行機も遠目にはっきり見える。足元を流れる運河には古びた木製の桟……

2021/07/30 森田力

高校生活、体育祭、体育の補講等 〜 私の良き時代・昭和!(その27)

 都島工業高校は特別体育が厳しく絶対といっていいほど休めない。休むと地獄の特訓が夏休み前や冬休み前に待っている。決して逃れることはできない。これは先輩らの申し送……

2021/07/30 市川博昭

おもてなし続編 〜 『一隅を照らす』特別連載(その28)

 2013年の国際オリンピック総会で、滝川クリステルさんが、フランス語のプレゼンテーションスピーチの中で、ただ一言「おもてなし」だけを日本語で伝え、「おもてなし……

2021/06/30 竜崎エル

第六回 Dreamers 〜 無邪気な猿は太陽を創る(その6)

 その日、地上に魔王が降臨した。神の手違いでそうなったが、神はこれを面白がった。人間には試練としてこの出来事を伝え、人間界がどう変化するのかを神は見守ることにし……

2021/06/30 庵邦生

第12章 〜 消えた足音(その12)

「用向きはわかりました。身分証明になるものを何かお持ちですかね」管理者は静かにそう訊いた。  免許証くらいで閲覧できるなら安いものだ、と雄介は内心胸を撫でおろし……

2006/03/08 児井正臣

2006年沖縄離島めぐりの旅|公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅 〜 公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅(その17)

 離島の市町村役所・役場めぐりはなかなかむずかしい。既に行ったことのある佐渡や壱岐・対馬、五島のようにある程度大きな島でその中に複数の市町村があるところはまだ良……

2021/06/30 森田力

日本列島改造論と高校進学 〜 私の良き時代・昭和!(その26)

 三年生になるとほぼ全員が受験モードとなった。  数学の先生は私立大学を出たばかりの新米先生で、説明がとてつもなく下手でわかりにくかった。少し難しい私立の入試問……

2021/06/30 市川 博昭

腎臓透析 〜 『一隅を照らす』特別連載(その27)

 わたくしの謡仲間に40歳前後で週に1回人工透析に通っている若者がいる。これまでもI先生の稽古日を事前にメールしてくれた律義な若者である。たまたま人工透析のため……

2021/05/28 竜崎エル

第五回 目に見えぬ鎖 〜 無邪気な猿は太陽を創る(その5)

 真夜中、闇の中から影が一つ現れた。揺蕩う影は伸び縮みを繰り返しながら地面を這いずり回る。影は富裕層住宅街のある一軒に吸い込まれていった。理由はない。直感的なも……

2015/10/17 児井正臣

2015年10月インド鉄道の旅 〜 海外地理紀行(その9)

 旅行会社の主催するパックツアー「インド鉄道満喫の旅6日間」に参加した。初日羽田を午前10時に搭乗し、6日後の14時に降機するまでの124時間の間、飛行機、列車……

2005/12/19 児井正臣

悪天候で予定通りには行かなかった大分県の市町村役場めぐり|公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅 〜 公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅(その16)

 かつて仕事で何度か来た大分だが、大分空港に降りたのは25年ぶりだった。別府駅前行きのバスは当時はなかった自動車専用道路に入り、日出の手前で一般道に出て亀川では……

2021/05/28 庵邦生

第11章 〜 消えた足音(その11)

 どこまで歩いても事務所で見せられた借用書が、頭の中にぶら下がり続けた。歌舞伎町の入口にある赤いネオンゲートをくぐっても、その紙切れは頭から離れない。これは事務……

2021/05/28 由木 輪

天使の復活|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その22)

 目が覚めた。  朝だった。  ベッドには寝ていなかった。  ふわふわと飛んでいる。  今までいたはずの自分の部屋の空中をさまよっていた。  部屋を見渡すと、机……

2021/05/28 森田力

新校舎での生活 〜 私の良き時代・昭和!(その25)

中学二年生の時に新校舎が完成し移転した。今までの旧中学校は隣の小学校が引き継ぐことになった。 新しい校舎となったが依然として給食設備はなく、昼休憩になると学校を……

2021/05/28 市川 博昭

箱根山 〜 『一隅を照らす』特別連載(その26)

 箱根山は天下の嶮と言われ、江戸から西に向かう江戸住民は、雲助のカゴに揺られながら、難渋の山越えをして、東海道次十一番目の三島宿場にたどり着き、三島女郎衆に癒さ……

2021/04/30 竜崎エル

第四 万華鏡ミラージュ 〜 無邪気な猿は太陽を創る(その4)

「お前が殺したのか!」 「違う!ワシじゃない!ワシは盗みしかやっとらん!」 「盗み?」 「ああ。通行人から掏りをしたり、店から万引きしたり、空き巣に入ったりして……

2005/02/01 児井正臣

地理的ー曲目解説 チャイコフスキー「フィレンツェの思い出」 〜 海外地理紀行(その8)

 チャイコフスキーが作曲した弦楽六重奏に「フィレンツェの思い出」という曲がある。1890年彼が50歳のときの作品だ。チャイコフスキーは、その翌年ニューヨークのカ……

2021/04/30 庵邦生

第10章 〜 消えた足音(その10)

 書類を前に雄介はひどく混乱していた。現実に起こっていることだとは信じられなかった。昼日中、悪い夢の中に突然押し込められた気分だった。テーブルの陰で片手をズボン……

2021/04/30 さくら

第十二話「人間失格」 〜 泥沼の底から光の射す大空へ(その12)

 空に言われて私の行きたい場所を探し出しました。行きたい場所ってどこやろうと考えている時に、いい情報が入ってきました。 空のいる所から電車で行ける距離の場所に私……

2005/11/07 児井正臣

熊本県の合併前後の市町村へ|公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅 〜 公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅(その15)

 マイレージによる無料航空券では熊本行きの希望する便が取れなかったので往路は福岡空港経由にした。早朝羽田を飛び立ち福岡には8時15分着、熊本行きの高速バスに乗車……

2021/04/30 森田力

万国博覧会 〜 私の良き時代・昭和!(その24)

 昭和四五年、このとき日本では大きな出来事があった。大阪万国博覧会が三月から九月迄の半年間、大阪の千里が丘で開催されたのだ。人類の進歩と調和をテーマに一〇〇万坪……

2021/04/30 由 木 輪

打ち抜かれた額|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その21)

 昼休みとは、昼食後から午後の授業の始まるまでの時間を言うのだが、俺は、早食いなので、三十分以上の時間があった。  時間は三十分以上あるのだが、運動の苦手な俺は……

2021/04/30 市川 博昭

さくら 〜 『一隅を照らす』特別連載(その25)

 「さくら散る」は受験失敗の通知電報である。正に桜のシーズンは受験のシーズンでもある。日本人が桜をこよなく愛ずるのは、その散り際の潔さに共鳴するからでもある。恩……

2021/03/31 竜崎エル

第三回 神は人を救わない 〜 無邪気な猿は太陽を創る(その3)

 自然界に独自の社会を構築した人間は、皆で不安を共有し、協力することで充実した生活を送り始めた。しかし、すぐに別の問題が生じた。組織の輪を乱す者たちが現れ始めた……

2021/03/31 葦田川風

卑弥呼 奇想伝 | 第1巻《女王国》 〜 卑弥呼 奇想伝(その3)

《 第3部 ~ クマ族の国へ ~ 》 幕間劇(6)「愛の子」  少し肌寒くなった境内に仙人さんと子供達の姿があった。「仙人さん今日はどげな話ば聞かせてくるっと(……

2014/10/15 児井正臣

2014年10月 ミャンマーの旅 〜 海外地理紀行(その7)

 ミャンマーの鉄道を探るという4日間のパックツアーに参加した。このようなツアーの参加は初めてで、10人ほどの同好の士との実に楽しい日々を過ごしたが、鉄道だけでな……

2021/03/31 庵邦夫

第9章 〜 消えた足音(その9)

 通された部屋は所長室兼会議室だという。部屋の片方に大きな木製デスクが据えられ両肘椅子に五十がらみの男が座っている。この男か先ほど電話に出た所長らしかった。デス……

2021/03/31 さくら

第十一話「空との別生活」 〜 泥沼の底から光の射す大空へ(その11)

 私の一人暮らし生活が始まりました。 空と離れて暮らすなんて始めての事で、最初はどうしたものか、部屋の中をうろうろ歩き回ったり、意味不明な行動をしていました。 ……

2021/03/31 藤村綾

オトコなんてみんなばか 〜 Barren love 不毛な恋たち(その12)

  ばっかじゃないの。ああばかか。男は皆ばかものだ。   そう自分にいい聞かせ子どもたちの食べ終えたお皿を無心に洗う。今日はパートを早めに切り上げてきた。いつも……

2021/03/31 長谷川漣

長谷川 漣の何処吹く風 〜(その12)

トゥルーマン・ショウ  「真実を語るために必要な嘘がある。それは嘘ではなく、物語と呼ばれます。」これはある少女が、学校の先生から「物語」について教わる場面です。……

2005/10/15 児井正臣

公共交通の終焉近し 島根県過疎地の旅|公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅 〜 公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅(その14)

 今回の合併特例法による島根県の市町村合併は今年(2005年)の10月1日ですべて終了し、市町村数が59から21へと3分の1近くに減少した。まさに合併先進県であ……

2021/03/31 森田力

流行った「ばび語会話」 〜 私の良き時代・昭和!(その23)

 この当時は話し言葉の「ばび語」会話が女子の間で流行った。最初聞いたときはびっくりした。言葉一音の間に「あ行はば、い行はび、う行はぶ、え行はべ、お行はぼ、んの後……

2021/03/01 由 木 輪

粉々に飛び散った砲丸|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その20)

初夏のさわやかな季節がやって来ても、体育の授業は、運動音痴の俺にとっては、苦痛以外の何ものでもなかった。足は遅いし、球技だって苦手だ。 しかも体育の授業の担任が……

2021/03/31 市川 博昭

首都圏の私大が都心へ回帰 〜 『一隅を照らす』特別連載(その24)

 町田市にある桜美林大学が新宿区百人町へ、八王子市にある中央大学が法学部を文京区へと続々私立大学が都心に回帰し始めた。少子化時代、学生を集めやすい、企業との連携……

2021/02/26 竜崎エル

第二回 解放 〜 無邪気な猿は太陽を創る(その2)

 王都から東に千里、大空を舞う一匹の鷹の目は大地を分かつ長蛇の列を捉えていた。 「ペースを乱すな!休まず歩け!」 馬上の兵士に怒鳴られながら、人々は荒野を歩かさ……

2010/02/01 児井正臣

デンマークの2つの世界一 〜 海外地理紀行(その6)

 2年続けてデンマークに行った。この国には2つの世界一があり興味があったからだ。1つ目は世界一高い自動車税であり、2つ目は風力発電である。どちらも省資源とか環境……

2021/02/26 庵邦生

第8章 〜 消えた足音(その8)

 玄関ホールを抜け、展望室直行のエレベーターを目指した。聞くと展望室は無料だという。 横浜の下宿時代都庁舎はここにはなく、学生の身分では都庁まで出向く機会もなか……

2021/02/26 さくら

第十話「決定的な出来事」 〜 泥沼の底から光の射す大空へ(その10)

夫婦関係が最悪の状態でした。 私は仕事から家に帰りたくなかった。 玄関のドアを開けようとすると死にたくなるぐらいでした。 会社で少しずつですが仲の良い人も出来て……

2021/02/26 長谷川漣

長谷川 漣の何処吹く風 〜(その11)

理由  私が文章を書く理由がわかった。初めは「某芸人超え」などとふざけていたがそんなことはどうでもよい。もし何かの賞でも貰えるものなら、それはそれでうれしいが、……

2021/02/26 藤村綾

ヘルスとこい 〜 Barren love 不毛な恋たち(その11)

 シュウちゃんにあう。  最近芸能界でやけに不倫ネタが多いけれどそれがどうしたおいもっと大切なことがあるだろうという声もなきにしもあらずだ。  不倫は禁忌なこと……

2006/08/20 児井正臣

青春18きっぷで合併の進む上越地方へ|公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅 〜 公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅(その13)

 青春18切符が使えるシーズンには積極的にそれを使っている。今回はそれほどの遠隔地ではないが未だに役場訪問の空白地帯であり、かつ大型合併があった新潟県上越市方面……

2021/02/26 由木 輪

組み立てられた椅子|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その19)

 いつの間にか高校三年生になってしまった。神様に天上の世界に戻してもらえず二年もの月日が経ってしまった。どうなっているんだ。  三年生は、進学の関係で理数科系が……

2021/02/26 森田力

新しい中学での学校生活 〜 私の良き時代・昭和!(その22)

 新学期から私はこの不良グループに目をつけられ、ことあるごとにいちゃもんをつけられた。彼らは授業には殆ど出席せず、校内で遊んでいた。「勉強しないのなら学校に来な……

2021/02/26 市川 博昭

猫の日 〜 『一隅を照らす』特別連載(その23)

2018年2月22日はニャン、ニャン、ニャンの「猫の日」だそうです。1987年(昭和62年)に全国の愛猫家からの公募で決定したそうです。猫の日は世界各国で勝手に……

2021/01/29 竜崎エル

第一回 マルバツ教祖 〜 無邪気な猿は太陽を創る(その1)

 物語は昔々、科学がまだ発展しておらず、代わりに神や仏という概念が発展した時代。人々に教えを授ける男は教祖バツ様と呼ばれていた。バツ様は王宮と同等の豪華絢爛な宮……

2021/01/29 草間かずえ

ビオラの夜(その3) 〜 あのひと

 妻のななえは、証券会社の洋一が来るといつも初めに日本茶を一杯だした。そして、すぐに退室していた。勇治からお茶のお代わり、と言われなければ、その部屋に顔を出す事……

2009/03/11 児井正臣

2009年の香港と広州 〜 海外地理紀行(その5)

 香港に行くのは8度目である。現役時代に出張で5回、その後4年前から当地に赴任している息子に招かれ2回行き、そして今回である。羽田からの便も就航するようになった……

2021/01/29 庵邦生

第7章 〜 消えた足音(その7)

 お昼になっても山から吹き下ろす風は冷たいままだった。春香は昼の休憩時間を使って職場から雄介の家へと自転車を飛ばした。堤防沿いの道を走ると遮るもののない山風がま……

2021/01/29 さくら

第九話「異変」 〜 泥沼の底から光の射す大空へ(その9)

 空は2年生になってから、学校へ行かない日がだんだん増えました。 私は何とかして行かせようとし、空とけんかしました。  大好きなとても大事な空を嫌いだとも思いま……

2021/01/29 藤村綾

ワニのマフラー 〜 Barren love 不毛な恋たち(その10)

 『誕生日おめでとう』と打ったあと『もし忙しくなかったら連絡をください』シュウちゃんにメールをしたのは昨日でだから昨日は彼の誕生日だった。  その4日程前にあっ……

2021/01/29 長谷川漣

長谷川 漣の何処吹く風 〜(その10)

シンクロ  先日、Jリーグの試合をテレビ観戦していると、川崎の選手が蹴ったダイレクトパスを別の選手が胸で落として、3人目の選手がこれまたダイレクトでシュート、ル……

2021/01/29 高津典昭

〜 北海の大地にて女のロマンを追え(その9)

 ところで、なぜ、拘置所にいるはずの健さんが出てくることが出来たのであろう。それは、昼間の話に戻る。  殺人未遂容疑で逮捕された健さんは、地検の取調べを間近にむ……

2005/05/31 児井正臣

歴史の宝庫は地理の宝庫(岡山県備中・美作地方)|公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅 〜 公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅(その12)

 関西で開催された社会人の地理クラブ、地理の会巡検に参加した。1日目土曜日が草津と近江八幡で天井川や八幡堀などを見学した。翌日曜日は高校の修学旅行以来の京都三条……

2021/01/29 森田力

大阪へ引っ越し 〜 私の良き時代・昭和!(その21)

 名古屋での生活も軌道に乗ると思われたが、三学期の初めにはまた、大阪に引っ越すことになった。  父の給与が当初約束された額に満たないことが原因であった。またこの……

2021/01/29 由木 輪

燃え上がる学園祭|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その18)

 秋は気持ちの良い季節だ。 本当は、冬の寒さから解放され、だんだんと暖かくなってきた「春」が一番好きなのだが、今は秋なので一番気持ちの良い季節は「秋」と言い切ら……

2021/01/29 市川 博昭

孤独 〜 『一隅を照らす』特別連載(その22)

2018年2月19日付日経夕刊が英国で1月にメイ首相が孤独担当大臣を設けると報道されました。日本では第4次安部内閣の一億総活躍大臣に該当しますか。人口約6500……

2020/12/28 草間かずえ

ビオラの夜(その2) 〜 シティホテル

 勇治は都内の某ホテルの中で美幸と二人になった。ドアがバタンと閉まるのを待てずに美幸を強く引き寄せ抱きしめた。美幸の体は昔より細く華奢になっているような気がした……

2006/09/04 児井正臣

プラハとバイロイト 〜 海外地理紀行(その4)

 2006年9月、滞在先のスイスからチェコのプラハへ行き、以前から家内の当地に住む友達に誘われてドイツのバイロイトに行った。そしてニュールンベルク、ミュンヘンと……

2020/12/28 庵邦生

第6章 〜 消えた足音(その6)

 新大阪駅のコンコースは朝の通勤時間帯と重なりひどい混雑に見舞われていた。出勤を急ぐサラリーマンやOL、通学の学生達で身動きも取りにくい。そこに修学旅行の高校生……

2020/12/28 さくら

第八話 「離婚、そして再婚」 〜 泥沼の底から光の射す大空へ(その8)

 私は家を出る決心をしました。空にも何かあっては大変だと思ったからです。 実家に行った所で意味はありません。 夫を止められる人物はいないし、母が気味の悪い男と私……

2020/12/28 高津典昭

〜 北海の大地にて女のロマンを追え(その8)

 翌朝、いつもの大通り公園で、聖美ちゃん+3CNの4人は、〝敦子奪回作戦〟について議論していた。 「きのうのおっさん、かわいそうやったな」 「何言ってんのよ。女……

2020/12/28 藤村綾

依存症 〜 Barren love 不毛な恋たち(その9)

 抱きあっているときだけは猛烈に幸せだと痛烈に思うのにけれどそれ以上に本当は地獄なのではないだろうかといつも思う。  こんなことをして今一瞬だけの快感の波に溺れ……

2020/12/28 長谷川漣

長谷川 漣の何処吹く風 〜(その9)

「美」と「死」。そして「優しい国」   ○人の嫉妬心は、○人の野心より始末が悪い  この2つの○に意味の相反する漢字2文字を入れよ。これは私が教員時代に出した問……

2005/01/26 児井正臣

四国誕生月紀行|公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅 〜 公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅(その11)

 定年退職後はじめての役所・役場めぐりは四国にすることに予てから決めていた。高知県が残されたただひとつの空白県だったこと、1月生まれなのでJR四国の「バースデー……

2020/12/28 森田力

名古屋の中学校へ転校 〜 私の良き時代・昭和!(その20)

 福山に引っ越してどたばたとしている内に数ヶ月が過ぎ小学校を卒業、J中学校に入学した。  通学は自転車であったが、結構遠いと感じた。入学後一ヶ月も経つか経たない……

2020/12/28 由木 輪

逃がした人魚は美しかった|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その17)

 高校のある町は、田舎町で市街地の規模も小さく、駅前に商店街といったものはない。駅から十分も歩くと市街地を抜けてしまい、もうそこには畑が広がっているだけだ。飲食……

2020/12/28 市川 博昭

高齢者が高齢者を支える金融モデル 〜 『一隅を照らす』特別連載(その21)

東京都内の城南信用金庫OB関係者が取り組む「しんきん成年後見サポート」(一般社団法人)は認知症等で財産管理ができない高齢者の成年後見人を法人が受注し、信金のOB……

2020/11/30

ビオラの夜(その1) 〜 道の駅

あらすじ  総合救急病院の院長の山本勇治と、美幸。勇治の妻、山本ななえ。勇治の取引先の証券会社の洋一。この4人の人間模様を描く。  ある日、夕刻時、勇治は高校時……

2003/11/01 児井正臣

ベルリンの壁その前後 〜 海外地理紀行(その3)

2003年11月、旅行に良い季節ではなかったがドイツへ行ってきた。ベルリンから鉄道でルール地方を経由してフランクフルトまで行った。ベルリンの壁が崩壊したのが19……

2020/11/30 庵邦生

第5章 〜 消えた足音(その5)

 昨日はまれにみる最悪の一日だった、と台所に立った雄介は思う。河川敷での二人の会話を思い返しながら、ため息まじりにサラダに盛り合わせるキャベツを刻んだ。昨日は彼……

2020/11/30 藤村綾

春の雨 〜 Barren love 不毛な恋たち(その8)

 夕方はどうしてこうもたそがれてしまうのだろうと思いつ夕食の支度をしていたらスマホが狂ったようにあばれだしなんかくれといわんばかりに絶妙なタイミングで震えた。 ……

2020/11/30 さくら

第七話「空」 〜 泥沼の底から光の射す大空へ(その7)

 私の子供(空・そら)は小学校に入るまでがとても大変でした。 空という名前は名前本を隅々まで見て2つの候補を選んで、その2つの中から夫が決めた名前です。 とって……

2020/11/30 長谷川漣

長谷川 漣の何処吹く風 〜(その8)

いくつもの顔をもて  私のペンネームの下の名前「漣」は先日亡くなられた大杉漣さんから頂いた。その役柄の幅広さから300の顔をもつ男と評された大杉漣さん。300の……

2020/11/30 高津典昭

〜 北海の大地にて女のロマンを追え(その7)

 その夜遅く、宿泊先に戻って来た聖美ちゃんと3CNは、田中さんから健さんの話を聞き、動謡したとともに、敦子にかけられた容疑が晴れると喜んだ。しかし、殺人未遂容疑……

2005/03/20 児井正臣

格安切符の上手な使い方 三重県|公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅 〜 公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅(その10)

青春18切符と私鉄3社による期間限定の割引切符を使って三重県の市町村役場めぐりをした。我ながら結構上手い使い方をしたのではないかと思っている。青春18切符で乗れ……

2020/11/30 森田力

父の愛情と兄の友達 〜 私の良き時代・昭和!(その19)

 小学校の終わりに新聞配達のアルバイトを夏休み限定でしていたことがある。部数は二〇〇部程度だが町内の配布は五〇部ほどで、後は山を越えた隣町まで届けるバイトだった……

2020/11/30 由 木 輪

真剣で斬られる|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その16)

高校では、体育の授業とは別に、武道の授業が一週間に一時間だけあった。 剣道と柔道から選択するのだが、俺にとってはどちらも嫌だった。 「柔道で畳に投げられたら痛い……

2020/11/30 市川 博昭

からだ測定会 〜 『一隅を照らす』特別連載(その20)

「女性は理系に向かない」、「障碍者には簡単な仕事を」などこうした思い込みを「アンコンシャス・バイパス」訳して「無意識の偏見」と呼ぶそうである。高齢者を見る目にも……

2020/11/12 葦田川風

卑弥呼 奇想伝 | 第1巻《女王国》 〜 卑弥呼 奇想伝(その2)

《 第2部 ~伊都国の別れ~  》 幕間劇(4)「餅つき」 照り返る夏の日差しと共に、大河の匂いが沖底の宮にも押し寄せていた。紺の半ズボンに、白いランニングシャ……

2003/03/01 児井正臣

スイスルツェルン駅の一日 〜 海外地理紀行(その2)

スイスは九州と同じくらいの面積のところに約750万人が住んでいる。おおよそドイツ語圏60%、フランス語圏30%イタリア語圏10%の割だが、第四の言語としてロマン……

2020/10/30 藤村綾

シャンプー 〜 Barren love 不毛な恋たち(その7)

「ねぇ、お願いいつものいいかな?」 ん?彼はテーブルの上にあるタバコに手を延ばした。タバコをくわえて火をつける。 横にいる彼の顔がライターの火でぼんやりと浮かび……

2020/10/30 さくら

第六話「母から逃れて」 〜 泥沼の底から光の射す大空へ(その6)

 いよいよ出産予定日の朝、私はお腹が痛くて陣痛だと思い、産院へ行く事にしました。運のいい事に、この日は日曜日で夫も仕事が休みで家にいてくれたので本当に良かった。……

2020/10/30 庵邦生

第4章 〜 消えた足音(その4)

 明け方近くまで、吹き荒れる風の音は続いていた。その台風も未明には日本海へ抜けたようだ。庭でヒヨドリの啼き交わす声で雄介は目を覚ました。トーストとコップ一杯のミ……

2020/10/30 高津典昭

〜 北海の大地にて女のロマンを追え(その6)

 この日、さらに敦子に根も葉もない証拠がでっち上げられた。北一硝子の、落下したシャンデリアを固定するための金具から、敦子の指紋が発見されたというのだ。この指紋監……

2005/02/01 児井正臣

合併レースに追つけ追い越せ|公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅 〜 公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅(その9)

全国各地の市町村合併はますます拍車がかかってきた。なかでも鳥取県などは、私が行かないうちにかなり進んでしまっている。平成の合併が動き出す前の平成13年には39あ……

2020/10/30 長谷川蓮

長谷川 漣の何処吹く風 〜(その7)

渾沌  他者と自分を比べずに生きられたら、ありのままの自分を肯定できたら、私もそんな風に感じていた時期がありました。今だってそうかもしれません。その頃の自分を振……

2020/10/30 森田力

父の会社が倒産、広島県福山市へ 〜 私の良き時代・昭和!(その18)

父の会社が倒産、広島県福山市へ 六年生も終わろうとする二学期だったか、父の製鉄会社が清算するということで、福山に転職することになり、家族も一緒に引っ越すことにな……

2020/10/30 由木 輪

厚みのある水彩画|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その15)

 二年生の選択科目も書道、美術、音楽から、まだ受けていない科目を選ぶのだが、教室が狭いので、クラスの半数ずつが二科目に分かれて授業を受けることになっている。俺自……

2020/10/30 市川 博昭

生きがい 〜 『一隅を照らす』特別連載(その19)

脳科学者の茂木健太一郎氏は、人生100年時代のキーワードは「生きがい」だという。米国流の価値観では、人生の目的は成功がすべてであるが、日本人は成功とは別に、日常……

2020/09/30 葦田川風

卑弥呼 奇想伝 | 第1巻《女王国》 〜 卑弥呼 奇想伝(その1)

《女王国 ~序章~ 》 葦原が海原の様に、果てなく広がっている。その翠の海原の上を、ざざざざぁと、神渡しの風が走った。そのざわめきは冬の訪れを告げていた。北の蒼……

2001/08/01 児井正臣

ジブラルタル紀行 〜 海外地理紀行(その1)

2001年の夏は2週間の夏休みをとった。スイスのルツェルンで数日滞在した後、ジュネーブから夜行列車を乗継バルセロナ、グラナダで途中下車しながらスペインの鉄道最南……

2020/09/30 庵邦生

第3章 〜 消えた足音(その3)

 十七時から始まる夜間勤務者との引継ぎも済ませ、金沢春香はシルバーメタリックのサイクリング車に乗って職員駐輪場を後にした。小高い丘の中腹に建つ介護施設〈コスモス……

2020/09/30 田中ケルン

第4章:零の話 〜 儂のWhat is anything! (その4)

 「人間死んだら皆んな二十歳になれる」と丹波哲郎は言っていた。では教祖の儂の回答はというと「人間死んだら皆んな霊になる」と答える。ある人はそれは当たり前と答える……

2020/09/30 由木 輪

まさかの運動部|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その14)

高校二年になり、学校生活にもだいぶ慣れてきた。天上の世界に帰れば必要のない学校生活に慣れてしまった。修学旅行も楽しく終わり、気候も暖かくなり外にいても気持ちの良……

2020/09/30 森田力

現地を訪れ思い出に浸る 〜 私の良き時代・昭和!(その17)

現地を訪れ思い出に浸る 数年前の話になるが、平成二二年六月二三日の午後に、現地に行けば何か思い出すこともあるだろうと考え、細君とともにこの思い出ある場所に行って……

2020/09/30 藤村綾

サーモン 〜 Barren love 不毛な恋たち(その6)

「ここ最近さ今の現場を見だしてから忙しすぎてビジネスに泊まってばっかりだったよ」ソファーにもたれうなだれながら開口一番に吐露をした。「まあでも、ほらビジネスは現……

2020/09/30 さくら

第五話「出合い」 〜 泥沼の底から光の射す大空へ(その5)

 私は就職して働き始めました。地元のホテルの和食レストランです。私は調理場で働きました。 母は私に言いました。「あんたを育てるのには苦労した。学校へ行かせる為に……

2020/09/30 高津典昭

〜 北海の大地にて女のロマンを追え(その5)

ホテルでは、まず、被害者の妻、京子に連絡が入った。「証拠写真、無駄になっちゃったわね。それにしても、あの人が勝手に死んでくれたから、逆に良かったわ」離婚も、未亡……

2020/09/30 長谷川漣

長谷川 漣の何処吹く風 〜(その6)

yes  以前に比べてよく本を読むようになった。いくらか(といってもわずかなものだが)読んでみてわかったのだが、私が面白いと思う本には共通点がある。みな文体がシ……

2020/09/30 市川 博昭

卵 〜 『一隅を照らす』特別連載(その18)

 日本人は、メキシコ、マレーシァに次ぐ世界第3位のたまご好きである。年間330個でほぼ毎日1個は食べている。以前はコレステロールが多いいため、1日1個までといわ……

2015/09/16 児井正臣

小笠原で100%達成|公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅 〜 公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅(その8)

小笠原村に行き公共交通機関による全国3259市町村役所・役場への訪問を100%達成した。台風のために2度延期し、やっと3度目に行くことができた。船の運航スケジュ……

2020/08/31 由木 輪

修学旅行|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その13)

神様からの「お声」がかからないまま、高校二年になってしまった。一年の時は五組だったのだが、二年は四組になった。クラスが再編され、うれしいことに俺の「マドンナ」で……

2020/08/31 庵邦生

第2章 〜 消えた足音(その2)

「なあ、雄介」伯父の声に雄介は我に返った。壁時計の音が再び耳に届き始めた。「父親の携帯電話に、連絡は入れてみたんだろうな」伯父が訊ねた。 「ケータイに電話も入れ……

2020/08/31 田中ケルン

第3章:伍の話 〜 儂のWhat is anything! (その3)

儂は今現在、金欠だ。なぜなら新型コロナウイルスの影響で収入が激減したからである。人類の歴史という大きなサイクルからみれば、この未知のウイルスの流行というのは取る……

2015/05/01 児井正臣

中国山地の山奥に行きいよいよ残りひとつに|公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅 〜 公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅(その7)

3259市町村に対しいよいよ残りひとつとなった。会社時代の友人3人との広島・松山旅行の集合場所が広島市内だったので、その前に広島県の山奥の惣領町に行った。平成の……

2020/08/31 さくら

第四話「だんだん落ちていく」 〜 泥沼の底から光の射す大空へ(その4)

高校生になりました。かわいい制服を着て、がんばらないという気持ちが出ては来たものの勉強が全く付いて行けずにいつも補習ばかりでした。 バイトの許可がもらえなかった……

2020/08/31 藤村綾

舌下錠 〜 Barren love 不毛な恋たち(その5)

ひつじが大嫌いになり、ラム肉も食べたこともないにもかかわらず嫌いなり、真っ青な空に浮かぶ白い雲も見たくないから北海道にもいくもんかと金もないのに考えている。 絶……

2020/08/31 長谷川漣

長谷川 漣の何処吹く風 〜(その5)

河童  芥川龍之介の晩年の作品に「河童」がある。ある男が河童の世界に迷い込んでそこで河童と生活を共にするという話だ。これが当時の日本社会・人間社会を痛烈に風刺し……

2015/04/01 児井正臣

奄美諸島と座間味島|公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅 〜 公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅(その6)

昨年8月の新島・御蔵島以来8カ月ぶりの役場めぐりで5市町村に行き累計3257、いよいよ残が2つだけとなった。今回は九州本土にただ一つ残っていた鹿児島県垂水市の他……

2020/08/31 市川 博昭

ALS(筋萎縮側索硬化症) 〜 『一隅を照らす』特別連載(その17)

8月8日の日経朝刊連載の新聞小説に「ALS」が出てきて、主人公が絶対になりたくない病気だといっている。向かいのKさんが7月23日(月)夕食中に突然倒れ、奥さんが……

2020/08/31 森田力

スポーツ大会と学芸会 〜 私の良き時代・昭和!(その16)

スポーツ大会と学芸会 高学年になると市内の学校別対抗ソフトボール大会が毎年開催されていた。五、六年生になると選抜メンバーを選出するのだが、それに残れば結構人気者……

2020/08/31 高津典昭

〜 北海の大地にて女のロマンを追え(その4)

高須はラフティングの落水事故といい今といい、恐くなった。しかし、抱え起こす敦子と、これから出会う出会い系サイトの札幌の女性。今後の展開を思うと、そっちの期待の方……

2020/07/31 庵邦生

第1章 〜 消えた足音(その1)

 始まりは一枚の紙切れだった。  冷蔵庫の横に、青色のマグネットで留められたチラシの切れはし。裏には父の字でこう走り書きされていた。  〈しばらく家を留守にする……

2014/07/01 児井正臣

新島と御蔵島|公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅 〜 公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅(その5)

公共交通機関による市町村役場めぐりもいよいよ残り9となったが、このうち7つは離島の町村である。さらにそのうちの3つは東京都の離島だ。小笠原は最後までとっておくこ……

2020/07/31 田中ケルン

第2章:肆の話 〜 儂のWhat is anything! (その2)

 儂が初めて未知との遭遇を果したと感じたのは、中学の男子であった。なぜなら儂は男子の考えていることがさっぱり分からなかったからだ。小学生の頃はよく男女仲良く遊ん……

2020/07/31 高津典昭

〜 北海の大地にて女のロマンを追え(その3)

 3日目のバスは出発し、国道230号を北進、ニセコを目指した。途中、サイロ展望台に立ち寄った。ここからの洞爺湖の眺めは、テレビ画面を通してよく目にした眺めだ。有……

2014/04/01 児井正臣

東京都・埼玉県|公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅 〜 公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅(その4)

先日北九州市のモノレールに初めて乗ったが、わが家からも近い地元の多摩モノレールにまだ乗っていないことに気が付いた。早速乗りに行くことにしたが、これを機に東京都下……

2020/07/31 さくら

第三話「ひとり」 〜 泥沼の底から光の射す大空へ(その3)

 私は学校へは行っていましたが、誰とも関わらず、いつもひとりでした。何も頭に入らず授業は右から左へ抜けて行きました。その変わりに私が毎日考えていた事があります。……

2020/07/31 藤村綾

つよいおんな 〜 Barren love 不毛な恋たち(その4)

 日曜日はどこに行っても人間、人間、人間。たまに犬やら猫とかカラスとか。  車で買い物に車で行ったあかつきには駐車場がまるで空いてなくって結局引き返す始末だ。 ……

2020/07/31 森田力

父が父兄参観に出席 〜 私の良き時代・昭和!(その15)

父が父兄参観に出席  父は学校行事である父兄参観にはあまり来ることはなく殆ど母が出席した。ところが六年生のある参観日に父がきたので驚いたことがある。父の身長は一……

2020/07/31 長谷川漣

長谷川 漣の何処吹く風 〜(その4)

呼び名 「ねえ、何て呼んだらいい?」その昔、私がまだ20代の始め、交際?していた女性が、男女としてある一定の段階を経るごとに聞いてきた。今の私なら「俺の事は殿下……

2020/07/31 由 木 輪

マラソン大会|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その12)

 なぜ冬にマラソン大会があるのか、わからない。寒いのにシャツと短パンとはどういうことだ。風邪をひいたらどうするのだ。言っておくけど、俺は運動音痴で、さらに体が弱……

2020/07/31 市川 博昭

市民農園 〜 『一隅を照らす』特別連載(その16)

 わたくしたち夫婦も若い時、市民農園を利用して野菜作りをしたが、何せ場所が遠く、水やりも大変な作業であり、早々と木曾にある個人の貸農園へ転換した。近所では、Kさ……

2020/06/30 田中ケルン

第1章:参の話 〜 儂のWhat is anything! (その1)

 儂は田中ケルンである。儂は宗教(仮)の教祖で、弟子が4人いる。しかし、まだ宗教法人も宗教施設も作れない、へっぽこ教祖である。  誰か頭の良いやつがいないか、と……

2020/06/30 さくら

第二話「さくらの心が死んでしまった夜」 〜 泥沼の底から光の射す大空へ(その2)

 弟のだいちが少し大きくなって私とも一緒に遊べる様になると、私とすみれでだいちにスカ―トをはかせたりして遊んだりしました。 だいちは私の後を付いて外へ出てきたり……

2020/06/30 長谷川漣

長谷川 漣の何処吹く風 〜(その3)

性(さが) 「まずいお酒だね。」 と母に言われた。言葉には不思議な力が宿る。それ以来、満足して飲んでいたカインズホーム銘柄の350㎖84円の発泡酒がなんだかイヤ……

2020/06/30 高津典昭

〜 北海の大地にて女のロマンを追え(その2)

 2日目のスタートだ。まだこの美女3人組はあのいまわしい事故に巻き込まれることなど思ってもいなかった。  まず登別の地獄谷を歩いた。登別温泉は地獄谷から硫黄を採……

2020/06/19 真帆

今、思うこと 〜 エッセイ(その5)

 あと少しで鬱陶しい梅雨がやって来る。そして梅雨が明けると夏だ。ただでさえ今年の夏はマスクも手放せなさそうだし。今年の夏は大変そう。熱中症のリスクもあ……

2020/06/19 藤村綾

おかだくん 〜 Barren love 不毛な恋たち(その3)

 あかるい部屋。 三脚にのっているカメラ。 あたしは無心にリモコンシャッターを押す。  カシャ、カシャとシャッター音のする中、あたしと彼との舌と舌が絡み合う。 ……

2020/06/30 森田力

少年時代の淡い憧れ 〜 私の良き時代・昭和!(その14)

少年時代の淡い憧れ  高学年になると異性が気になり始めた。同じクラスで癒し系のE子さんと美人系のH子さんが人気を二分していた。今はどうしているのだろうか。元気で……

2020/06/30 由 木 輪

取り上げられた楽しみ|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その11)

 楽しい夏休みも終わり二学期が始まってしまった。秋が何となく物悲しいのは、夏休みが終わってしまった心の寂しさのせいなのかもしれない。  母親に起こされて、顔を洗……

2020/06/30 市川 博昭

座るとき、どうこいしょ 〜 『一隅を照らす』特別連載(その15)

 最近、朝起きる時にまず「どうこいしょ」と掛け声をかけて身体を起こす。椅子から立ち上がる時にも自然と「どうこいしょ」と掛け声をかける。 「どうこいしょ」の語源は……

2020/05/29 さくら

第一話「さくらの生まれた家」 〜 泥沼の底から光の射す大空へ(その1)

 私が今まで生きてきた道のりを皆さんにお伝えしていこうと思い、筆を執りました。  私の生きてきた人生は、皆さんの考える“普通の人生”とはずいぶん違います。まるで……

2020/06/30 嵯峨野 嘉竹

嵯峨野 嘉竹 詩集 〜 詩集(その12)

ねえ あなた あなた ねえ

2020/05/30 高津典昭

〜 北海の大地にて女のロマンを追え(その1)

 美女3人を乗せた全日空機は羽田空港を飛び立った。待ちに待った美女3人北海道旅行の始まりだ。  去年は〝青森ねぶた湯けむりみちのく旅行に行ってきた美女3人だ。こ……

2020/05/29 藤村綾

とししたのおとこ 〜 Barren love 不毛な恋たち(その2)

 「ねぇ、ずっと、このまま寝ていたいよぅ」  白昼からラブホテルにしけこんでいる。 大好物じゃがりこのサラダ風味と、ハーブ系のサラダチキン、ストロングゼロとハイ……

2020/05/29 長谷川漣

長谷川 漣の何処吹く風 〜(その2)

言葉・ロジック・共感 先日ホリエモンこと堀江貴文さんの本を読んだ。本全体に関する感想はともかく、興味深い点があったので採り上げたい。堀江さんは東大駒場寮で大学生……

2020/05/29 真帆

ステイホーム 〜 エッセイ(その4)

 新型コロナウイルスの影響で、外出自粛を余儀なくされる日常。いつになったら平和な暮らしが再び戻るのだろう。昨年暮れからプー太郎状態の私。やたらイライラ……

2020/05/29 由 木 輪

旅に出る|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その10)

 高校生活最大の危機も無事に乗り切って、待望の夏休みがやって来た。この高校では、「夏休みの宿題」などといったくだらないものはないので、約四十日間が自由に使える。……

2020/05/29 荻原 彰

『人口減少社会の教育 〜日本が上手に縮んでいくために〜』 〜 人口減少社会の教育(その2)

コミュニティソリューションの拠点としての学校―教育による地域共同体の再生  子どもは、他者の福利に貢献するという役割を通じてアイデンティティを獲得することを述べ……

2020/05/29 市川 博昭

地域密着型弁護士 〜 『一隅を照らす』特別連載(その14)

 私達の住む団地には弁護士の奥様が民生・児童委員を務め、大変熱心に地域社会福祉に貢献しておられるが、弁護士の御主人とは全く面識がない。私が会社の社長を務めていた……

2020/05/29 森田力

親戚との新年会と従兄弟の死 〜 私の良き時代・昭和!(その13)

親戚との新年会と従兄弟の死  小学校時代の冬休み、特に私にはお正月は書き入れ時である。元旦は決まってお年玉目当てに父の兄の家に兄弟で挨拶に行った。ポチ袋には一〇……

2020/05/29 嵯峨野 嘉竹

嵯峨野 嘉竹 詩集 〜 詩集(その11)

疑問符の使命 疑問符で会話をする子供達を見て何を思いますか自暴自棄に陥り荒んだ行為を繰り返す子供達を目にして何を考えますか不自然に歪んだ人生観を口にする子供達に……

2020/05/01 森田力

六年生への憧れと児童会 〜 私の良き時代・昭和!(その12)

六年生への憧れと児童会 私が一年生の時、給食の配膳は六年生が一週間交代の当番制で行っわれていた。そのなかに一際長身で髪が長く綺麗な六年生のお姉さんがいた。Iさん……

2020/05/01 嵯峨野 嘉竹

嵯峨野 嘉竹 詩集 〜 詩集(その10)

未熟な卵 生あるものは 自由という囲いの中で死の恐怖を筵に轢いて不自然な希望という抗いを餌にして冷え冷えとした 閉ざされてゆく運命の骨太の誠実な感慨を否定し続け……

2020/05/01 高津典昭

花とおじさん 〜 花とおじさん(その3)

 帰路、無職となった高津は 「同情するなら金をくれ」 とつぶやいた。借金に追われている身分なので就職先を探さなければならない。年末なので年明けに就職するとして正……

2020/05/01 市川 博昭

行政の電子化 〜 『一隅を照らす』特別連載(その13)

今民間企業では、IT(情報技術)やAI(人工知能)の活用が花盛りで、大幅な業務の合理化やコスト削減、人手不足解消に努めている。いよいよ政府も行政の電子化に向け「……

2014/06/01 児井正臣

青森県|公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅 〜 公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅(その3)

残り21のうち青森県に12残っている。JRで大人の休日倶楽部パス(東日本・北海道)という25千円で6月下旬の5日間、JR東日本と北海道の新幹線や特急を含め全線乗……

2020/04/29 長谷川漣

長谷川 漣の何処吹く風 〜(その1)

図書と見方と坊ちゃんと  「アンデルセンの有名な童話に『裸の王様』がある。あれは一見、王様や大臣の、人目を気にするあまり騙されてしまう愚かさと、子供の他人に惑わ……

2020/04/29 藤村綾

あめのなかのたにん 〜 Barren love 不毛な恋たち(その1)

「ねぇ」「ん?」 あなたは腰にバスタオルを巻いて髪の毛をワシャワシャとしながらあたしの寝ているベッドに滑り込んできた。糊のききすぎている真っ白なシーツ。あたしは……

2020/04/29 由 木 輪

水上の天使|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その9)

梅雨が明けて毎日が厳しい暑さとなった。 梅雨以降の季節であれば、水泳の授業があっても楽しむことができるのだが、七月からは水泳の授業が組まれていて、梅雨空で気温も……

2020/04/29 荻原 彰

『人口減少社会の教育 〜日本が上手に縮んでいくために〜』 〜 人口減少社会の教育(その1)

この本を書いたのは・・・ 突然ですが「木綿のハンカチーフ」という歌をご存じですか。私の高校時代にはやりました。歌い出しは「恋人よ、君は旅立つ。東ヘと向かう列車で……

2020/04/03 真帆

フェードアウト 〜 エッセイ(その3)

最近私は手痛い 失恋をした。 それもかなり重症の。 思わぬ急展開だった。 ゲームでいえばまさに強制終了。 なんとなくもう潮時なのかな。 そう思ってもいたけど。 ……

2020/04/03 市川 博昭

コンパクト・シティ 〜 『一隅を照らす』特別連載(その12)

人間が住む住宅を将棋の駒のように動かせるものだろうか。コンパクトシティとは、人口減少、高齢化で地域公共サービスの維持が困難になる恐れがあるため、都市の機能や居住……

2020/04/03 森田力

苦慮した夏休みの課題 〜 私の良き時代・昭和!(その11)

苦慮した夏休みの課題 話を戻そう。夏休みはとてもうれしいが例年課題が多く、消化しきれない。 二学期になると、友達等は必ずといっていいほど家族で旅行に行ったなどの……

2014/04/01 児井正臣

福島県|公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅 〜 公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅(その2)

福島県で残っていた5町村に1泊2日で行ってきた。現役時代ならばこの程度は無理をしてでも日帰りで行ったものだが、残りが少なくなってくると早回りの楽しさや達成感より……

2020/03/27 由 木 輪

マドンナ|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その8)

入学してからすぐ学校のアイドルになった女子が一年六組にいる。もうとにかく、かわいい。顔はお人形さんみたいで、体形もスリムでしなやかだ。保科彩加だ。 俺とはクラス……

2020/03/06 嵯峨野 嘉竹

嵯峨野 嘉竹 詩集 〜 詩集(その9)

笑   いつもと変わらぬ 生活の音を聞きながら   いつもと変わらぬ 生活の匂いを感じながら   いつもと変わらぬ 家族の温もりを……

2020/03/29 高津典昭

花とおじさん 〜 花とおじさん(その2)

 さあ、今日はクリスマスイブ。昨日買ってきたモミの木に飾り着けを始めた頃、高津は仕事に出かけた。  ♫私はあなたの、お部屋の中で、一生懸命咲いて慰めてあげるわ。……

2020/03/06 市川 博昭

小田急が学生寮開業 〜 『一隅を照らす』特別連載(その11)

2018(平成30)年3月13日の日経朝刊紙上で小田急電鉄が学生寮の運営に乗り出すと報道した。神奈川県藤沢市に16日から開業する。誰でも利用できるよう開放し、入……

2020/03/06 秋章

物語と現実 〜 物語と現実(その12)

「何よ? 今いいところなのに」 「何よ、じゃねぇだろ、何だよこれ? 何で俺が死んでいることになっているんだよ! おかしいだろ。」 「別におかしくないじゃない。」……

2020/03/06 森田力

東京オリンピックと高校野球 〜 私の良き時代・昭和!(その10)

東京オリンピックと高校野球 小学生の低学年(二年生だったか)のときに、父から「日本が世界の先進国の仲間入りを果たす記念する大会なのでしっかり見て脳裏に叩き込んで……

2020/03/06 真帆

エッセイ「息子と私」 〜 エッセイ(その2)

我が家の息子は仕事やプライベートで外出する時、決まって マスクをしていかない。 今時マスクもせずに出かけるなんて怖くないのかな。 どうしてもマスクが手に入らない……

2020/02/28 高津典昭

花とおじさん 〜 花とおじさん(その1)

 華奈はその場に倒れ込んだ。  苦しくて心臓が止まってしまいそうだ。なんとか携帯電話で119番した後は覚えていない。  華奈は、子供の頃から心臓が弱く、体育はほ……

2020/02/28 由 木 輪

バスの中にぽつんと一人|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その7)

六月も中旬を過ぎると、雨の日ばかりが続く「梅雨(つゆ)」という季節がやってきた。 いつもは最寄り駅まで自転車で行くのだが、雨の日に大通りの車道の端を自転車で走行……

2020/02/07 市川 博昭

根 気 〜 『一隅を照らす』特別連載(その10)

最近、何事にも根気がなくなってきたようである。わたくしの誕生日を中心に自分史「一隅を照らす」の宅急便発送に明け暮れしたころがピークかと少し寂しくなる。と言っても……

2020/02/07 森田 力

小学校高学年 〜 私の良き時代・昭和!(その9)

小学校高学年  野球が好きで放課後はよく運動場で仲間と遊んだ。運動場の真ん中には大きな銀杏(いちょう)の木があり何をするにしても障害となったが、なくてはならない……

2020/02/07 真帆

エッセイ「たからもの」 〜 エッセイ(その1)

ことばとひと。 それは勇気をくれたり、 時にパンチを食らったり。 いい影響を与えてくれたりする。 そのどれもが、いとおしい。 私は日々衰えていく。 いつの間にか……

2020/02/07 嵯峨野 嘉竹

嵯峨野 嘉竹 詩集 〜 詩集(その8)

君がいる   君がいなくてはいけない あの人もいなくてはいけない そして たぶん私もいなくてはいけない だから 誰も傷つけてはいけない ましてや無視な……

2020/02/07 秋 章

物語と現実 〜 物語と現実(その11)

目を覚ましたら、私は見知らぬ部屋のベッドに横たわっていた。 「ここ、どこ?」 (周りを見ても知らない荷物ばかり。どう考えても、私の部屋じゃないけど……もしかして……

2020/01/31 児井正臣

総集編|公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅 〜 公共交通による市町村役所・役場めぐりの旅(その1)

はじめに 2015年(平成27年)9月8日、2回断念したのち3回目になってやっと実現した小笠原島行きで、3259番目の小笠原村役場の写真を撮ることができ、「公共……

2020/01/31 由 木 輪

お昼の散策|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その6)

 南北の通路を歩くのは気持ちが良い。教室の中にいるより明るいし、吸っている空気も新鮮なように感じる。 授業の合間の休み時間は、いつも五、六人の女子に取り囲まれて……

2020/01/10 嵯峨野 嘉竹

嵯峨野 嘉竹 詩集 〜 詩集(その7)

青空   青空に満たされた場所は どこに在るのでしょう 何も心配のないということではないんですが いつも暖かな心の休まる場所は どこに在るのでしょうね……

2020/01/10 市川博昭

冷蔵庫 〜 『一隅を照らす』特別連載(その9)

  昔、三島に住んでいたころ、富士山の雪解け水が三島駅近くの楽寿苑に湧き出て、我が家の裏庭を流れていた。夏にはスイカを沈めておくと冷たくおいしく食べられた。天然……

2020/01/10 秋 章

物語と現実 〜 物語と現実(その10)

どれくらいの時間が経ったのかわからないけれど、ようやく落ち着いた私を見て今度は圭介が話しだす。 「薫、今度は俺の話を感情的にならず、黙って聞いてくれるか?」 「……

2020/01/10 森田 力

兄との思い出 〜 私の良き時代・昭和!(その8)

兄との思い出 兄が小学校高学年になった時に、一五段変成で二六インチのドロップ自転車を父に買ってもらったことがある。当時最高の自転車でハンドルが曲がっており乗りに……

2019/12/26 由 木 輪

爆発だ|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その5)

 午前中最後の四時限目の授業は、体育だった。「腹が減っているのに、この時間に体育はないよな」と思っていたら、走らされた。しかし、満腹では走れない。やはり、空腹時……

2019/12/06 嵯峨野 嘉竹

嵯峨野 嘉竹 詩集 〜 詩集(その6)

生きる者達へ   幾年生ける者達へ 時間に持て遊ばれ 運命に翻弄され それでも生きなけれぱならぬ者達へ 朝日は 時間の置き忘れ物のように途絶える時を数……

2019/12/06 秋 章

物語と現実 〜 物語と現実(その9)

「薫」 「どうしたの?」 「ごめん、俺のせいだよな」 「えっ……」 「俺が突然いなくなったから……薫に寂しい思いや、辛い思いをさせたよな? 今更だけど謝らせてく……

2019/12/06 市川博昭

黄色いマーク 〜 『一隅を照らす』特別連載(その8)

  放置されている犬の糞を黄色いチョークで丸を付け、発見日時を書き込むだけで、犬の糞対策に抜群と発祥の地である京都市宇治市から各地の自治体に広がっている。「皆が……

2019/12/06 森田 力

小学校時代 〜 私の良き時代・昭和!(その7)

小学校時代 昭和三八年市内のT小学校へ入学した。 入学した子供たちは公立幼稚園の子が大半で、友達はいなかったといってもよい。また、九州訛りも完全には抜けていなか……

2019/11/29 由 木 輪

ミトコンド~リア|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その4)

 目が覚めた。  朝だった。  ベッドに寝ている。  また、今日という日が始まった。 「早く起きなさい。学校に遅れるわよ」同じ声が聞こえてきた。  自分の部屋は……

2019/11/01 嵯峨野 嘉竹

嵯峨野 嘉竹 詩集 〜 詩集(その5)

親として   お宅のお子さん ケシの花になっていませんか 社会や教師がそうしたと 思っていませんか あなた その考え方 どこか間違っているとは思いませ……

2019/11/01 市川博昭

教養主義 〜 『一隅を照らす』特別連載(その7)

 16歳で旧制高等学校に入学したところ、まず、教養人を目指せと読書に明け暮れした。そして高下駄をはいて、街中を逍遥した。 最近の若い者は、活動的で、世のため、人……

2019/11/01 森田 力

昭和三〇年代・幼稚園時代 〜 私の良き時代・昭和!(その6)

昭和三〇年代・幼稚園時代 幼稚園は大阪の公立ではなく、母はなぜか地元でも有名な私立に入園させてくれた。生活は貧しくても私立に行かせてくれた。理由はわからないが幼……

2019/11/01 秋章

物語と現実 〜 物語と現実(その8)

大学の食堂で友達とランチをしていても、気になるのは夢のこと。なので、話を聞いてもらうことにした。 「ねえ、一つ聞いていい?」 「いいけど。どうしたの?」 私はこ……

2019/10/31 由 木 輪

天使も筆の誤り|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その3)

 昼休みも終わり、五時限目は書道の授業なので、コンクリート三階建ての工作室へ移動する。お腹がいっぱいで眠たい時間帯なので、工作机の上の書道用紙に向かって立って習……

2019/10/04 嵯峨野 嘉竹

嵯峨野 嘉竹 詩集 〜 詩集(その4)

一握りの幸福   一握りの幸福さえ重荷に思えるときがあるのです いつかは失うものだと 観念的な思いに捉われるのかも知れませんが 何もなければ 愛するこ……

2019/10/04 市川博昭

もやし 〜 『一隅を照らす』特別連載(その6)

 もやし人間は頼りないが、野菜のもやしは食卓の主役である。スーパーの店頭で日影の存在であるが、他の野菜が高騰しても、年中価格が安定し、物価の優等生で、まさに日本……

2019/10/04 秋章

物語と現実 〜 物語と現実(その7)

「ただいまあ」 誰もいない部屋に向かって私は、ただいまあと挨拶をする。挨拶をするのは、一日が終わり無事に帰ってきたことを自分に知らせるためでもあるし、オンとオフ……

2019/10/04 森田 力

私の両親 〜 私の良き時代・昭和!(その5)

私の両親 母は平成二十二年十一月十二日に突然口から涎(よだれ)をながしながら手がしびれると訴えたので救急車で近くの病院に搬送された。病名は脳梗塞だろうということ……

2019/10/02 由 木 輪

タラチネ|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その2)

朝のホームルームの時間になり、担任の先生が教室に入ってきた。担任は、寺の和尚で、書道を教えている。 名前は、山田真元。真元和尚だ。体格がよく、柔道三段で、柔道部……

2019/09/06 嵯峨野 嘉竹

嵯峨野 嘉竹 詩集 〜 詩集(その3)

グローバル 柔肌の宿は いつのときも心の中に在った 望めばそれとなりに現れて 自然な形で慰めに訪れる 具現化された温もり 何を疑う必要もなく 戸惑いも必要としな……

2019/08/26 市川博昭

終戦の日 〜 『一隅を照らす』特別連載(その4)

 73回目を迎える8月15日は、敗戦の日といわず、終戦の日が定着している。この日は戦没者を追悼し、平和を誓う祈りの日である。相変わらず、中国や韓国は靖国神社が東……

2019/09/06 秋章

物語と現実 〜 物語と現実(その6)

夢を見た。知らない部屋で知らない人が私に背を向けながら、何かを必死に書いている。その人は時折、頭をかいたり、気に入らない原稿用紙を丸めて投げ捨てたりしていたけど……

2019/09/06 森田 力

長屋の生活 〜 私の良き時代・昭和!(その4)

死への恐怖 この長屋での日常生活は、以下のようになる。 長屋前通路のほぼ中央に六軒長屋専用の簡易共同水道が一本ひかれていたが、そこで毎朝歯を磨き顔を洗った。家の……

2019/08/07 由 木 輪

舞い降りた天使|「翼がないのにふわふわ浮いて」(青春篇) 〜(その1)

目が覚めた。 朝だった。 ベッドに寝ている。 確か、ついさっきまで神様に怒られていたはずだ。 でも、今はベッドに寝ている。母親らしき声が聞こえる。 「早く起きな……

2019/08/26 嵯峨野 嘉竹

嵯峨野 嘉竹 詩集 〜 詩集(その2)

おもちゃの兵隊 笛を吹き 太鼓を叩きながら おもちゃの兵隊たちが胸を張ってやって来る 人の心に住む悪を退治するために…… 何処から集まったのか 一列にならんだ平……

2019/09/06 市川博昭

人生に寄り道なし 〜 『一隅を照らす』特別連載(その5)

脊柱管狭窄症手術で生まれて初めて2ヶ月の入院生活を強いられた。入院中はベット生活で一日の長いことを痛感し、退屈で困り、雑文を書き始めた。それまで随筆はもちろん雑……

2019/08/26 秋章

物語と現実 〜 物語と現実(その5)

一一月二〇日 私は、久々にマンションの屋上に来ていた。と言っても、飛び降り自殺をしに来たわけじゃなく、ただ単に気分転換目的でここに来た。 圭介が亡くなった後、私……

2019/08/02 森田 力

死への恐怖 〜 私の良き時代・昭和!(その3)

死への恐怖 しかし、この時の体験が私を苦しめることになる。死の恐怖を目の当たりにしたことにより、常に私の脳裏に「死」という恐怖が付きまとうようになった。死への恐……

2019/07/17 森田 力

人生の始まり──~不死身の幼児期~大阪の襤褸(ぼろ)長屋へ 〜 私の良き時代・昭和!(その2)

人生の始まり──~不死身の幼児期~大阪の襤褸(ぼろ)長屋へ 昭和三十一年夏、未熟児、しかも、早産かつ仮死産で福岡県大牟田(おおむた)市で生まれた私は、信じられな……

2019/07/17 嵯峨野 嘉竹

嵯峨野 嘉竹 詩集 〜 詩集(その1)

ありがとう   満ち足りて逝く そんな人生を送れる実感が沸き上がる   嬉しさに泣いた夜 悔しさに寝つけなかった夜 そんなときに 友の顔が瞼……

2019/07/03 秋章

物語と現実 〜 物語と現実(その4)

「ううーん。今何時?」 寝ぼけ眼で時計を見る。時刻は一三時三〇分。 「なんだぁ、まだ一三時半かぁ。もう一眠りしよう」 と言って、眠ろうとしたが何かがひっかかった……

2019/07/05 市川博昭

ストレス 〜 『一隅を照らす』特別連載(その3)

 夫婦の一方が病死するとストレスが過剰となり、原因不明の腰痛が起こるといわれる。ストレスとは生活上のプレシャーとそれを感ずる感覚をいい、ストレスそのものよりもそ……

2019/06/28 森田 力

はじめに── 特別連載『私の良き時代・昭和!』 〜 私の良き時代・昭和!(その1)

はじめに これまで一人の人間として半世紀以上を過ごしてきた。思い返せば瞬く間に過ぎていった感がある。この間、小さいながらも色々な経験と出会いがあり、貴重な体験の……

2019/06/26 秋章

物語と現実 〜 物語と現実(その3)

鑑賞を終え、映画館をあとにする私。歩きながら一人、心の中で映画批評をおこなっていた。 (作品の中身はアクションだったけど、友情やラブ要素も、ところどころあってな……

2019/05/10 秋章

物語と現実 〜 物語と現実(その2)

握手していた手を離しながら、私は高城さんに聞いてみた。 「そういえば高城さんはこんな時間にどうしてここに来たの?」 「ん。知りたい?」 「私が質問しているのに質……

2019/06/28 市川博昭

初雪 〜 『一隅を照らす』特別連載(その2)

1月22日(月)太極拳の稽古に出かける9時30分ごろには、淡雪がちらちらし始めていた。気象庁発表によると南岸低気圧が本州の南側に発達し、同日夜、関東付近に達する……

2019/04/11 秋章

物語と現実 〜 物語と現実(その1)

三月の初め、高校三年生の私は、そのとき付き合っていた高木圭介と一緒に、私が受験した大学の合格発表を見に行った。受験番号を調べる。ボードに記載された番号を何度も見……

2019/04/11 市川博昭

狸二度目の対面 〜 『一隅を照らす』特別連載(その1)

今日12月21日昼過ぎの散歩に出かけると、隣のE宅のU字溝から狸が顔を出した。 おいでおいでをするとU字溝から身を乗り出してきた。どうやらE宅が完全に空き家とな……

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