著者プロフィール                

       
市民農園 〜 『一隅を照らす』特別連載(その16)

市川 博昭

昭和7 年、静岡県生まれ。旧制静岡高等学校1 年修了後、新制東京大学文学部仏文科、法学部公法学科卒業。国家公務員六級職(法律)試験合格、農林省入省。退官後、協同組合飼料工業会常務理事、帝蚕倉庫取締役現業副本部長を経て、同代表取締役社長。(財)大日本蚕糸会監事を歴任、現在に至る。

市民農園 〜 『一隅を照らす』特別連載(その16)

 わたくしたち夫婦も若い時、市民農園を利用して野菜作りをしたが、何せ場所が遠く、水やりも大変な作業であり、早々と木曾にある個人の貸農園へ転換した。近所では、Kさんも借りた。個人農園の利点は、堆肥も十分に施され、農地が肥えており、作物を作りやすく、散水も楽であり、今でも落花生の収穫を思い出す。

 静岡県伊東市で市民農園を運営しているNPO[郷(里)」が約2,7ヘクタールの農園を90人の市民が野菜作りを楽しんでいる新聞記事が出た。東京や大阪を中心に全国に1万3000haある生産緑地はこれまで所有者が自ら耕作しないと相続税の猶予措置が受けられなかったが、今国会で生産緑地を企業やNPO法人に直接貸すことが可能となった。ただ、市民農園で育てた作物は自分が食べるのが原則で、直売所などを除くと自由に販売できない。これ以上耕作放棄地を増やさないためには、新たな担い手が必要で、市民農園はまさに人材育成の苗床になる。

『一隅を照らす』特別連載 【全37回】 公開日
(その1)狸二度目の対面 2019年4月11日
(その2)初雪 2019年6月28日
(その3)ストレス 2019年7月5日
(その4)終戦の日 2019年8月26日
(その5)人生に寄り道なし 2019年9月6日
(その6)もやし 2019年10月4日
(その7)教養主義 2019年11月1日
(その8)黄色いマーク 2019年12月6日
(その9)冷蔵庫 2020年1月10日
(その10)根 気 2020年2月7日
(その11)小田急が学生寮開業 2020年3月6日
(その12)コンパクト・シティ 2020年4月3日
(その13)行政の電子化 2020年5月1日
(その14)地域密着型弁護士 2020年5月29日
(その15)座るとき、どうこいしょ 2020年6月30日
(その16)市民農園 2020年7月31日
(その17)ALS(筋萎縮側索硬化症) 2020年8月31日
(その18)卵 2020年9月30日
(その19)生きがい 2020年10月30日
(その20)からだ測定会 2020年11月30日
(その21)高齢者が高齢者を支える金融モデル 2020年12月28日
(その22)孤独 2021年1月29日
(その23)猫の日 2021年2月26日
(その24)首都圏の私大が都心へ回帰 2021年3月31日
(その25)さくら 2021年4月30日
(その26)箱根山 2021年5月28日
(その27)腎臓透析 2021年6月30日
(その28)おもてなし続編 2021年7月30日
(その29)筋肉 2021年8月31日
(その30)地域医療の行方 2021年9月30日
(その31)富士山 2021年10月29日
(その32)高齢の認知症老人は暴力的か 2021年11月30日