著者プロフィール                

       
終戦の日 〜 『一隅を照らす』特別連載(その4)

市川 博昭

昭和7 年、静岡県生まれ。旧制静岡高等学校1 年修了後、新制東京大学文学部仏文科、法学部公法学科卒業。国家公務員六級職(法律)試験合格、農林省入省。退官後、協同組合飼料工業会常務理事、帝蚕倉庫取締役現業副本部長を経て、同代表取締役社長。(財)大日本蚕糸会監事を歴任、現在に至る。

終戦の日 〜 『一隅を照らす』特別連載(その4)

 73回目を迎える8月15日は、敗戦の日といわず、終戦の日が定着している。この日は戦没者を追悼し、平和を誓う祈りの日である。相変わらず、中国や韓国は靖国神社が東京裁判のA級戦犯を合杞したことに反発していることから、国立の戦没者追悼施設の建設を差し控え、時の首相個人の靖国神社参拝にとどめている。しかも宗教法人である靖国神社参拝は、憲法の定める「政教分離」の原則に抵触しかねないため、時の首相は私人の資格で榊を奉呈する。平成最後の天皇陛下は全国戦没者追悼式で「戦禍の記憶と追悼の思いをいかに正しく伝えていくか、平和の歳月をいかにつないでゆくかが課題である」とご挨拶されておられる。戦後73年という時間間隔は明治維新から日米開戦までの間隔と等しく、密着感は遠くなるばかりである。高校では、新たに、日本と世界をつなぐ近現代史の科目を登場させる。あの戦争は日本人を苦しめたが、アジアの人々の痛苦に深い思いを致さないと全景は見えなくなる。遙か遠景の「昭和」をしっかり見つめ続ける必要がある。

『一隅を照らす』特別連載 【全37回】 公開日
(その1)狸二度目の対面 2019年4月11日
(その2)初雪 2019年6月28日
(その3)ストレス 2019年7月5日
(その4)終戦の日 2019年8月26日
(その5)人生に寄り道なし 2019年9月6日
(その6)もやし 2019年10月4日
(その7)教養主義 2019年11月1日
(その8)黄色いマーク 2019年12月6日
(その9)冷蔵庫 2020年1月10日
(その10)根 気 2020年2月7日
(その11)小田急が学生寮開業 2020年3月6日
(その12)コンパクト・シティ 2020年4月3日
(その13)行政の電子化 2020年5月1日
(その14)地域密着型弁護士 2020年5月29日
(その15)座るとき、どうこいしょ 2020年6月30日
(その16)市民農園 2020年7月31日
(その17)ALS(筋萎縮側索硬化症) 2020年8月31日
(その18)卵 2020年9月30日
(その19)生きがい 2020年10月30日
(その20)からだ測定会 2020年11月30日
(その21)高齢者が高齢者を支える金融モデル 2020年12月28日
(その22)孤独 2021年1月29日
(その23)猫の日 2021年2月26日
(その24)首都圏の私大が都心へ回帰 2021年3月31日
(その25)さくら 2021年4月30日
(その26)箱根山 2021年5月28日
(その27)腎臓透析 2021年6月30日
(その28)おもてなし続編 2021年7月30日
(その29)筋肉 2021年8月31日
(その30)地域医療の行方 2021年9月30日
(その31)富士山 2021年10月29日
(その32)高齢の認知症老人は暴力的か 2021年11月30日