著者プロフィール                

       
生きがい 〜 『一隅を照らす』特別連載(その19)

市川 博昭

昭和7 年、静岡県生まれ。旧制静岡高等学校1 年修了後、新制東京大学文学部仏文科、法学部公法学科卒業。国家公務員六級職(法律)試験合格、農林省入省。退官後、協同組合飼料工業会常務理事、帝蚕倉庫取締役現業副本部長を経て、同代表取締役社長。(財)大日本蚕糸会監事を歴任、現在に至る。

生きがい 〜 『一隅を照らす』特別連載(その19)

脳科学者の茂木健太一郎氏は、人生100年時代のキーワードは「生きがい」だという。米国流の価値観では、人生の目的は成功がすべてであるが、日本人は成功とは別に、日常の生きがいを価値観としてきた。生きがいは「生きる喜び」、「人生の意味」を指すという。有名とか無名とかは幸せと全く関係がなく、自分を卑下したり、背伸びする必要もなく、等身大の自分を受け入ればよい。脳科学でいえば、脳は他人のためにすること、自分のためにすることをほぼ同じように嬉しいと感ずるそうである。利他性は、結局、自分の幸せを呼び込むそうである。人工知能(AI)は人間から多くの仕事や趣味を奪い、生きがいをも奪うといわれるが、むしろ、AIの普及で教育コストが下がって、学びのチャンスが増えると考えるべきである。年齢を重ねることは、創造性を生み出す基礎データーが蓄積されることであり、学ぶ意欲のある人は若々しく行動できる。若宮正子さんは八十歳を超えて、スマホアプリを開発し、グーグル翻訳で米国メディアとやり取りをしている。人生の経験値は使いようで、生きがいを味わえるならば、学び続けることが幸せに長生きする一つの方法だそうだ。

『一隅を照らす』特別連載 【全37回】 公開日
(その1)狸二度目の対面 2019年4月11日
(その2)初雪 2019年6月28日
(その3)ストレス 2019年7月5日
(その4)終戦の日 2019年8月26日
(その5)人生に寄り道なし 2019年9月6日
(その6)もやし 2019年10月4日
(その7)教養主義 2019年11月1日
(その8)黄色いマーク 2019年12月6日
(その9)冷蔵庫 2020年1月10日
(その10)根 気 2020年2月7日
(その11)小田急が学生寮開業 2020年3月6日
(その12)コンパクト・シティ 2020年4月3日
(その13)行政の電子化 2020年5月1日
(その14)地域密着型弁護士 2020年5月29日
(その15)座るとき、どうこいしょ 2020年6月30日
(その16)市民農園 2020年7月31日
(その17)ALS(筋萎縮側索硬化症) 2020年8月31日
(その18)卵 2020年9月30日
(その19)生きがい 2020年10月30日
(その20)からだ測定会 2020年11月30日
(その21)高齢者が高齢者を支える金融モデル 2020年12月28日
(その22)孤独 2021年1月29日
(その23)猫の日 2021年2月26日
(その24)首都圏の私大が都心へ回帰 2021年3月31日
(その25)さくら 2021年4月30日
(その26)箱根山 2021年5月28日
(その27)腎臓透析 2021年6月30日
(その28)おもてなし続編 2021年7月30日
(その29)筋肉 2021年8月31日
(その30)地域医療の行方 2021年9月30日
(その31)富士山 2021年10月29日
(その32)高齢の認知症老人は暴力的か 2021年11月30日