著者プロフィール                

       
地域医療の行方 〜 『一隅を照らす』特別連載(その30)

市川 博昭

昭和7 年、静岡県生まれ。旧制静岡高等学校1 年修了後、新制東京大学文学部仏文科、法学部公法学科卒業。国家公務員六級職(法律)試験合格、農林省入省。退官後、協同組合飼料工業会常務理事、帝蚕倉庫取締役現業副本部長を経て、同代表取締役社長。(財)大日本蚕糸会監事を歴任、現在に至る。

地域医療の行方 〜 『一隅を照らす』特別連載(その30)

 国民健康保険(国保)の運営を市町村から都道府県へ広域化し、財政の立直しを目指すのが、「入り」の改革であり、「出る先」の未来図は地域医療構想による病院再編による病床の減少である。市立病院を国立病院機構の病院に統合し設立する中核病院構想が県と市の関係を悪化させている。日本全体で2025年(平成37年)に必要とする病床数は119万床で、2016年時点で既に125万床あり、余剰を抱える自治体は39道県に上る。病床の削減は医師の削減にもつながり、地域の医師会の影響力を無視できず、反発を招けば「入院から在宅へ切れ目のない医療」が危くなる。その際、重要なことは地域の人口動態の見通しと危機感の共有である。人口減少を目のあたりにすれば、医療関係者も病院の将来を考えざるを得ない。地域の将来を関係者が的確に認識したうえで、市立病院と国立病院機構の地域病院と統合して中核病院として病床数を減少し、医療体制拡充と若手医師の流出を防止する必要がある。

『一隅を照らす』特別連載 【全37回】 公開日
(その1)狸二度目の対面 2019年4月11日
(その2)初雪 2019年6月28日
(その3)ストレス 2019年7月5日
(その4)終戦の日 2019年8月26日
(その5)人生に寄り道なし 2019年9月6日
(その6)もやし 2019年10月4日
(その7)教養主義 2019年11月1日
(その8)黄色いマーク 2019年12月6日
(その9)冷蔵庫 2020年1月10日
(その10)根 気 2020年2月7日
(その11)小田急が学生寮開業 2020年3月6日
(その12)コンパクト・シティ 2020年4月3日
(その13)行政の電子化 2020年5月1日
(その14)地域密着型弁護士 2020年5月29日
(その15)座るとき、どうこいしょ 2020年6月30日
(その16)市民農園 2020年7月31日
(その17)ALS(筋萎縮側索硬化症) 2020年8月31日
(その18)卵 2020年9月30日
(その19)生きがい 2020年10月30日
(その20)からだ測定会 2020年11月30日
(その21)高齢者が高齢者を支える金融モデル 2020年12月28日
(その22)孤独 2021年1月29日
(その23)猫の日 2021年2月26日
(その24)首都圏の私大が都心へ回帰 2021年3月31日
(その25)さくら 2021年4月30日
(その26)箱根山 2021年5月28日
(その27)腎臓透析 2021年6月30日
(その28)おもてなし続編 2021年7月30日
(その29)筋肉 2021年8月31日
(その30)地域医療の行方 2021年9月30日
(その31)富士山 2021年10月29日
(その32)高齢の認知症老人は暴力的か 2021年11月30日
(その33)配膳のマナー 2021年12月28日
(その34)下垂体卒中 未公開