著者プロフィール                

       
首都圏の私大が都心へ回帰 〜 『一隅を照らす』特別連載(その24)

市川 博昭

昭和7 年、静岡県生まれ。旧制静岡高等学校1 年修了後、新制東京大学文学部仏文科、法学部公法学科卒業。国家公務員六級職(法律)試験合格、農林省入省。退官後、協同組合飼料工業会常務理事、帝蚕倉庫取締役現業副本部長を経て、同代表取締役社長。(財)大日本蚕糸会監事を歴任、現在に至る。

首都圏の私大が都心へ回帰 〜 『一隅を照らす』特別連載(その24)

 町田市にある桜美林大学が新宿区百人町へ、八王子市にある中央大学が法学部を文京区へと続々私立大学が都心に回帰し始めた。少子化時代、学生を集めやすい、企業との連携や教員確保がしやすいなど利点がある。一方、国は23区内に学生が集中しないよう、大学の定員増を認めない方針である。少子化の中、大学進学で東京に若者が集まると地方の活性化が難しいと危機感がある。また、地方で定員一人当たりの競争力が低下し、学生の学力維持が困難となりかねない。少子化で、16年度に赤字経営であった私立大学は39%で16年前の2倍以上に増えている。立地は学生確保の成否を左右する。

 一方、河合塾の教育情報部長は「大学は立地だけでなく、教育内容など本来の魅力を高めるべきだ」と指摘し、例えば、大分県別府市の立命館アジア太平洋大学は地方でも学生を多く集める大学である。秋田の国際教養大学も特色のある英語教育で学生が集まる。国としても大学の魅力をどう高めるか、私立大学の経営安定はどうすべきか本質的な議論が必要である。

『一隅を照らす』特別連載 【全37回】 公開日
(その1)狸二度目の対面 2019年4月11日
(その2)初雪 2019年6月28日
(その3)ストレス 2019年7月5日
(その4)終戦の日 2019年8月26日
(その5)人生に寄り道なし 2019年9月6日
(その6)もやし 2019年10月4日
(その7)教養主義 2019年11月1日
(その8)黄色いマーク 2019年12月6日
(その9)冷蔵庫 2020年1月10日
(その10)根 気 2020年2月7日
(その11)小田急が学生寮開業 2020年3月6日
(その12)コンパクト・シティ 2020年4月3日
(その13)行政の電子化 2020年5月1日
(その14)地域密着型弁護士 2020年5月29日
(その15)座るとき、どうこいしょ 2020年6月30日
(その16)市民農園 2020年7月31日
(その17)ALS(筋萎縮側索硬化症) 2020年8月31日
(その18)卵 2020年9月30日
(その19)生きがい 2020年10月30日
(その20)からだ測定会 2020年11月30日
(その21)高齢者が高齢者を支える金融モデル 2020年12月28日
(その22)孤独 2021年1月29日
(その23)猫の日 2021年2月26日
(その24)首都圏の私大が都心へ回帰 2021年3月31日
(その25)さくら 2021年4月30日
(その26)箱根山 2021年5月28日
(その27)腎臓透析 2021年6月30日
(その28)おもてなし続編 2021年7月30日
(その29)筋肉 2021年8月31日
(その30)地域医療の行方 2021年9月30日
(その31)富士山 2021年10月29日
(その32)高齢の認知症老人は暴力的か 2021年11月30日
(その33)配膳のマナー 2021年12月28日
(その34)下垂体卒中 未公開