著者プロフィール                

       
行政の電子化 〜 『一隅を照らす』特別連載(その13)

市川 博昭

昭和7 年、静岡県生まれ。旧制静岡高等学校1 年修了後、新制東京大学文学部仏文科、法学部公法学科卒業。国家公務員六級職(法律)試験合格、農林省入省。退官後、協同組合飼料工業会常務理事、帝蚕倉庫取締役現業副本部長を経て、同代表取締役社長。(財)大日本蚕糸会監事を歴任、現在に至る。

行政の電子化 〜 『一隅を照らす』特別連載(その13)

今民間企業では、IT(情報技術)やAI(人工知能)の活用が花盛りで、大幅な業務の合理化やコスト削減、人手不足解消に努めている。いよいよ政府も行政の電子化に向け「デジタル・ガバメント実行計画」を決定した。政府は20001年にすべての行政手続きをインターネット経由で可能にすることに着手したが、実際にネット申請を実施できているのは12%にとどまり、紙の添付書類を求める手続きが多い。さいたま市では毎年は八千人の保育園入所希望者を市内の300ヵ所の保育園に割り振っている。優先順位や兄弟入所など複雑な要素があり、調整作業に30人の職員で50時間を要するという。この複雑なマッチング作業をAIで行う実証実験をしたところ、ほぼ完ぺきに近い結果となり、その所要時間はわずか数秒だったそうである。豊橋市でも要介護度の認定にAIを活用する実証実験を始めている。自治体業務の効率化は行政コスト削減だけでなく、浮いた時間やコストを住民サービスの向上に振り向けることができる。年々進むインフラの老朽化に対し、デジタル情報に置き換えれば、インフラの現況把握が容易になり、維持管理業務の効率化や更新コストの大幅な削減が可能になる。行政部門のデジタル化、IT,AIの活用は日本経済全体の生産性向上に間違いなく直結する。

『一隅を照らす』特別連載 【全37回】 公開日
(その1)狸二度目の対面 2019年4月11日
(その2)初雪 2019年6月28日
(その3)ストレス 2019年7月5日
(その4)終戦の日 2019年8月26日
(その5)人生に寄り道なし 2019年9月6日
(その6)もやし 2019年10月4日
(その7)教養主義 2019年11月1日
(その8)黄色いマーク 2019年12月6日
(その9)冷蔵庫 2020年1月10日
(その10)根 気 2020年2月7日
(その11)小田急が学生寮開業 2020年3月6日
(その12)コンパクト・シティ 2020年4月3日
(その13)行政の電子化 2020年5月1日
(その14)地域密着型弁護士 2020年5月29日
(その15)座るとき、どうこいしょ 2020年6月30日
(その16)市民農園 2020年7月31日
(その17)ALS(筋萎縮側索硬化症) 2020年8月31日
(その18)卵 2020年9月30日
(その19)生きがい 2020年10月30日
(その20)からだ測定会 2020年11月30日
(その21)高齢者が高齢者を支える金融モデル 2020年12月28日
(その22)孤独 2021年1月29日
(その23)猫の日 2021年2月26日
(その24)首都圏の私大が都心へ回帰 2021年3月31日
(その25)さくら 2021年4月30日
(その26)箱根山 2021年5月28日
(その27)腎臓透析 2021年6月30日
(その28)おもてなし続編 2021年7月30日
(その29)筋肉 2021年8月31日
(その30)地域医療の行方 2021年9月30日
(その31)富士山 2021年10月29日
(その32)高齢の認知症老人は暴力的か 2021年11月30日
(その33)配膳のマナー 2021年12月28日
(その34)下垂体卒中 未公開