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売れる本の出版講座/事例から考える原稿執筆のポイント

 

売れる本のポイントとして、考え方と「はじめに」の書き方、章立て・構成の仕方は前回説明しましたが、これらのポイントを掴んでいる本として、いくつか例を挙げて見てみましょう。

 

『一生がんにならない体をつくる』

<章立て>
第1章:現代人の生活は、がん発症の危険因子であふれている(起・問題提起)
第2章:予防をしなければ、2人に1人の確率でがん患者(承・問題深堀)
第3章:がんの予兆をつかむことが、予防の第一歩(転・課題解決)
第4章:免疫力を向上させて、がんにならない体をつくる(転・課題解決)
第5章:がんの予防が、若々しい体をつくる(結・総括)

老化と生活の乱れがあらゆる病気を招き、がんを引き起こす。最先端がん治療の第一人者が明かす、がん予防の具体策をまとめた1冊です。

本書では3・4章に「転」である「課題解決」において、がんの予兆をつかみ、免疫力を工場させる方法について解いています。また章立て全体で見てみても、各章の表題だけで、がんの現状、改善方法、体がどう変わるのか、一連の流れが非常に分かりやすい構成になっていますね。

 

『日本医療クライシス』

<章立て>
第1章:三重苦に見舞われる日本の社会保障(起・問題提起)
第2章:日本の医療が直面する9つの課題(承・問題深堀)
第3章:「2025年」を乗り越えるための施策(転・課題解決)
第4章:日本の医療を持続可能にする3つの提言(転・課題解決)
第5章:持続可能な医療に挑む病院の経営改革実例11ケース(結・総括)

こちらは医療事業者向けのビジネス書で、債務残高1000兆円の財政難、史上空前の少子高齢化など、現実味を帯びる医療クライシスについて言及しています。

日本の社会保障制度の問題から入り、医療における課題を深堀し、2025年問題への対策とその後の持続可能な医療への提言、最後は実例を挙げて説明しています。各章を深堀する際、内容のポイントを9つの課題、3つの提言といったかたちで分割したり、実例を加えたりして、スムーズに理解できるよう工夫を凝らしていますね。

 

『不動産を相場の3割増しで売る方法』

<章立て>
第1章:不動産売却が人生に及ぼす影響は甚大(起・問題提起)
第2章:不動産取引は売主が「ヒツジ」買主が「オオカミ」(承・問題深堀)
第3章:相場の3割増しを引き出す5つの条件(転・課題解決)
第4章:14の成功事例から学ぶ高値売却の具体的手法(結・総括)

不動産売却で最も高い価格を引き出す「準備」と「売り方」や、不動産を円満・安全に、高値で売却する仕組みや心構えをまとめています。

読者の人生に対して不動産が及ぼす影響の大きさ、売主の立場の弱さといった課題の深刻さを提起し、『日本医療クライシス』と同じく改善方法と実例である成功事例をまとめて説得力をもたせています。

 

以上のように、読者を惹きつける流れとして、さまざまな章立て・構成の仕方があります。売れている書籍や面白いと感じたものは、その流れを意識し真似てみることが、売れる本をつくる第一歩になります。ぜひたくさんの本を読んで、実践してみてください。

 
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