コラム

本を売るための指標を定めよう! 何冊以上売れたらヒットになるのか?

書店やネットでは日々多くの本が出版されていますが、その数多く出版されたなかから「重版決定!」「○十万部大ヒット」といった言葉が本の帯に書かれたヒット作が数々と生まれています。

 

ですが、本は何冊売れるとヒット作なのか? ヒット作を生み出すためにはどんなことをすればよいのかご存知でしょうか?

 

そこで、今回は、すでにご自身の作品を出版されている方、また、これから出版を検討されている方に向けて、ヒットの概念をはじめ、ヒット作を生み出すために必要なことなどについてご紹介します。

明確な定義はない? ヒットの概念とは

有名作家の最新本が発売されると、テレビやネット、書店などで「大ヒット」「ベストセラー」「重版決定!」などの言葉を耳にすることがあると思います。

 

このような言葉を聞くと「この本はよく売れているんだな」と思いますが、「実際にこの本はどれぐらい売れているんだろう」と考える方もいるのではないでしょうか。

 

では、本はどれぐらい売れるとヒット作となるのか、その定義と概念についてご紹介します。

 

初版の部数によってヒットの基準が変わる

本の初版発行部数は、多くの場合、著名な作家の作品でもない限り初版は数千部程度です。

 

それに対して、村上春樹さんや東野圭吾さんといった著名な作家さんの場合では、初版の発行部数が10万部単位です。

 

これが全く無名の作家の場合、初版で数千部出版し、その後重版を重ね、累計5万部を出版し完売すると、出版社は「ヒット作」と認めます。しかし初版が10万部で、この10万部を完売しても「ヒット作」とは言わないようです。

 

これは、初版の出版部数が完売した時点で利益が出るよう出版社側が利益設定していることも関連しているようです。

 

◇本のジャンルによってヒットの概念は違う

 

現在のように、本や新聞をスマートフォンやタブレットなどで読むことが主流ではなかった時代、10万部売れることがヒット作の基準でした。

 

その後、書籍離れが進むなか、小説では3万部を超えるとヒット作やベストセラーと認識され、ビジネス書では5万部、コミックライトノベルでは30万部がヒット作の目安と言われています。

 

 

重版になったらヒット作?

本がヒットするということは出版した本をたくさんの人に読んでもらうこと、つまり、多く出版し完売することです。

 

本の初版の出版部数は、出版元の規模によっても変わってきますが、多くの場合、数千部から1万部程度です。

 

出版社は、この初版の出版部数が完売して初めて利益が出るように設定されており、初版の出版部数が完売し、重版が決定した時点で「ヒット作」と呼ばれることが多いようです。

とにかく売りたいなら、まず重版を目指そう

本をたくさん売るということは、いかに多く「版を重ねられるか」にかかっています。

出版社は、販売に必要となる印刷費用や物流費用、作家への印税などを本の売り上げから差し引いても販売利益が出るように出版部数を設定しています。

 

このように、本の売り上げを上げるためには、まず初版出版を完売することが大前提となり、そこからさらに売り上げの利益を出すためには、重版を目指すことが重要となります。

 

重版を目指すためには、まず、初版を完売しなければならないわけですが、ネームバリューのある著名な作家の場合では初版が数万部の場合が多いですが、新人作家が初版で数万部を完売することはとても難しいと言えます。

 

そのため、初の初版出版を行なう場合には初版の出版部数を少なくして、重版を目指すことが大事です。

重版するためには何が必要なのか?

先ほど、本をたくさん売り上げて利益を出すためには、いかに多くの「重版」を重ねることが大事であるかをお伝えしましたが、ここではその「重版」をするためには何が必要なのか、何を行なうべきなのかについてご紹介します。

 

印税で稼ごうという考えをまず捨てる
本が売れると売り上げに対して「印税」という報酬が発生しますが、多くの作者はこの「印税」を本の宣伝のために「広告費」に回しています。これを「印税相殺」と言います。

 

これは、売り上げた本の印税を収入とするのではなく、さらに重版を重ねるために広告費として回すという、重版を重ねるための宣伝広告の手法の1つです。

 

本が売れれば「印税」として報酬が発生しますが、より多くの印税を手にするためには重版を重ねて、より多くの読者に自分が出版した本を知ってもらう必要があります。

 

そのため、印税で稼ごうという考えはひとまず捨てて、印税を積極的に広告費として活用し、作者自身のブランディングにつなげることが大切です。

 

自分の本がより多くの人の目に留まるために
本が書店に並ぶ仕組みは、出版社が「配本」という仕組みで書店に送る本の数を決めて流通させるシステムになっています。

 

書店などで人気作家の本や話題作が目立つ場所に平積みにされているのを見たことがあると思いますが、
この平積みされる本の数は出版社が「配本」する数を決めて書店へ配送されています。

 

このとき重要になってくるのが、配本される本の数です。

配本される数が仮に5,000冊だったとします。この5,000冊の本を全国に数千とある書店すべてに流通させようとした場合1店舗に置ける本の数は1冊か2冊になってしまいます。これでは、とても平積みに置いてもらうことなどできませんし、せいぜい棚に置かれる程度です。

 

平積みにしてもらうためには、5冊、10冊と数が欲しいですから、新人作家が初版で数千冊の出版を行う場合には配本する書店の場所がとても重要になります。

 

この場合、広いエリアに薄く流通させることはできるだけ避けて、狭いエリアに局地的に配本して、少しでも多くの人の目に留まるようにすることが、のちの重版へつながることにもなります。

 

ヒット作を生み出すためにはまず、初版を売り切り、そのうえで、重版を重ねることが大切です。初版を売り切り、確実に利益を上げ、それらを広告費として活用し、徐々に発行部数を増やしていくことが、ヒット作を作り出すための1つの方法と言えるでしょう。

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