執筆お役立ちコラム

日記からつくれる「自分史」

突然ですが、みなさん日記はつけていますか?

アサヒホールディンググループ「ハピ研」のインターネット調査によると、20代以上の4割ほどが日記をつけているという回答結果が出ました。どの媒体に書いているかという質問には、1位が市販の日記帳、ノートなど(54.3%)、2位がスケジュール帳(29.8%)、3位が自分のブログやホームページ(12.9%)と続きました(調査期間は2011年7月6日から12日、調査対象は全国の20代以上の男女3875人)。

1位と2位の合計が84.1%と、紙媒体に日記をつける人が多いことがわかります。日記は、何年、何十年と書き続ければ、自身の半生を記した貴重な記録となります。しかし増えてしまって場所をとる日記帳を残すか捨てるか、迷う人もいるのではないでしょうか。

「いつまでも残しているわけにはいかないけれど、処分する決心もつかない……」

そういった人に提案したいのが、日記をもとに「自分史」を作成する、という方法です。処分してしまう前に、「自分史」という形で、一冊の書籍にまとめてみませんか?

自分史を書くための準備

1.自分の半生を年表に
何冊にも及ぶ日記を書籍にするための第一ステップとして、まずはいったん日記から離れ、自分の半生を年表に起こしてみましょう。

誕生、小学校入学、成人、就職、結婚……。どの時点から年表を起こしても構いません。自分の人生を振り返ったときに、大切だと思われる出来事、転機を書き出し、自分の生きた軌跡を、一枚の年表に完成させるのです。

 2.日記をピックアップ
作成した年表をもとに、年表に上がっているトピックについて書かれた日記をピックアップします。日記の内容が足りていない場合は、加筆修正を行い、より充実した内容にすることを目指しましょう。

「書けない」ときには編集者のサポートを

何冊、ときには何十冊にも渡った日記帳を一冊の書籍にすっきりまとめることで、自分の足跡を振り返れるとともに、家族にも読んでもらいやすくなります。

ただ、何をピックアップすべきか、選んだものをどう書くか……というところで、行き詰詰まることもあるかもしれません。そんなときに頼りになるのが編集者です。

日記の内容を整理し、まとめるところから、構成や加筆提案、デザインまで制作のすべてをしっかりとサポートできます。

「自分史」といえば、300部程度の少ない部数を刷って、家族や親しい友人にのみ配る「私家版」が一般的ですが、いい編集者をつけることで、もう少し部数を増やして書店流通を目指した読み物としての書籍をつくることもできます。また、「孫の描いたイラストを挿絵として入れたい」や「写真を使いたい」といった希望も、気軽に相談できるのがいいところです。

日記を残すか捨てるか悩まれた際は、「自分史」として新しく生まれ変わらせる、という選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。

関連コラム

テキストのコピーはできません。