コラム

出版した本はどのように陳列されるのか? 書店販促の基本

書店へ行くと、さまざまな本が陳列されているのを目にしますが、もし自分が本を出版したら、書店でどのように並ぶのかが気になるでしょう。作品によっては出版社が販促を担当したり、書店へ売れ行きをヒアリングしたりする場合もあります。

 

今回は、出版した本の陳列方法や、書店販促の基本などを詳しくご紹介します。

 

「棚差し」「平積み」とは

書店の規模にもよりますが、一般的に本の陳列方法には2種類あるのをご存知でしょうか。

「棚差し」と「平積み」と呼ばれる方法で、それぞれのどういった違いがあるのかを見ていきましょう。

 

棚差し

「背差し」ともいわれる陳列方法で、棚に背表紙だけが見える形で並べられており、手に取ることで表紙や帯を確認することができます。小部数で入荷が少ない本も棚差しで陳列されます。

 

棚差しは書店が独自に展開することもありますが、多くの場合は出版社の営業担当が書店に出向いて、場所を確保してからディスプレイします。また、書店によっては1つの出版社が棚ごと占有していることもあります。

 

平積み

「平置き」とも呼ばれることがあり、言葉通り、表紙を上にしてよく見えるように本を重ねて陳列する方法です。目につきやすいので、新刊や注目度の高い本、ベストセラーなどがよくこの方法で並べられます。

 

書店内でも最も目立つ場所に陳列されるため、棚差しの本よりも手に取ってもらえる可能性が高いです。また、同じ本を高く積んで多面展開することにより、より迫力のある見せ方ができます。

 

書店で売るために必要なこと

現在、さまざまなジャンルで毎日200300冊もの新刊が発売されているといわれています。

このように、新しい本が続々と登場するなか、書店で本を売るためにはどんなことが必要なのでしょうか。

 

まずは、著者自身が行える方法についてご紹介します。

 

平積み陳列を利用する

本を売るためには、実際に多くの読者に手に取ってもらうことが大切です。

まずは書店に頼んで、本を平積みで陳列してもらいましょう。特定のスペースに積みあげることで目につきやすく、売り上げが期待できます。

 

ただし、本が売れ残った場合に、書店側は在庫リスクを抱えることになります。そのときは著者自身が買い取ることにすれば、在庫リスクが減るので、書店側も平積みの陳列を承諾してくれやすくなります。

また、本が売れれば当然、著者が買取する量も少ないので、金銭的な負担も減ります。

 

書店回り

著者自身が大型書店などを1軒ずつ回って、書店員さんに挨拶をすることも大切です。

書店周りをする際は、書店があまり込んでいない時間帯に行くのがベストで、開店から少し時間が経った午前中や昼過ぎなどがよいでしょう。

 

大型書店には小説やビジネス書など、テーマごとに担当の人がいます。必ず、出版した本のテーマを担当している人に挨拶し、担当者が不在の場合は店長や副店長と話しましょう。書店にとっては本が売れることがすべてであるため、アピールポイントはしっかりと話すのがポイントです。

 

POPは販促に欠かせないツール

書店回りをする際、直筆のPOPを持参することをおすすめします。POPをつくるうえで大事なことは、商品名よりもキャッチコピーで相手に興味を持ってもらうことです。

目に入った瞬間に興味がわくようなキャッチコピーを考えましょう。

書店販促は、出版社の営業力が試される

書店販促の方法は出版社によって異なります。

 

たとえば大手出版社の場合、毎月の出版数が多いとすべての本に販促ができなくなってしまうため、本の発売後に書店での売れ行きを見て、販促を行う傾向にあります。

 

一方、出版数が少ない出版社はすべての本に販促を行うことが可能なため、営業担当者が直接書店へ出向き、販促を行います。これを出版プロモーションといいますが、幾つかの方法がありますので、それぞれ見ていきましょう。

 

仕掛け販売をおこなう

仕掛け販売とは、店頭に本を積んで読者へPRする施策です。通常の展開よりも力を入れるため、大型プロモーションや広告と連動させることが多くなります。

 

書店では、本そのものの情報よりも販促情報が重視される傾向があるので、メディアの露出や広告、通販サイトの予約数などが影響してきます。

 

先行販売の展開

正式な発売前に一部の書店で先行販売させてもらい、売れ行きをチェックします。大体は発売の1週間前に実施されることが多く、読者の興味を引いたり、追加注文や発売前増刷を行なったりすることが目的です。

 

書店員さんに協力してもらう

最も古典的な方法ですが、実売に大きな影響を与える書店員さんに、その本に対して特別な思い入れを持ってもらうことを目的としています。

「本を売るための方法について、意見を聞く」「本のカバーのアイデアを聞く」など、書店を巻き込んで販促をおこないます。

 

地方色をプロモーションに出す

地方色が強い本の場合、新聞広告などに地元の書店員さんのコメントを載せると非常に有効です。地域読者のPR、地元書店での販促展開も強化しやすいメリットがあります。

 

 

書店販促に正解はなく、世間ではさまざまな本が販売されており、どういった本が売れるのかわからないのが現状です。販促も工夫や努力を積み重ねることによって、増刷を重ねるようになります。

販促の機会を上手に活かして、売れ行きにつなげましょう。

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