執筆お役立ちコラム

小説の書きかけ原稿をレベルアップさせるために覚えておきたい3つのポイント

作家になりたい、小説を出版したい――そう考えた際に誰もが感じるのが、執筆の難しさでしょう。
読みやすい文章であると同時に、おもしろい作品でなければならない。
このどちらかが欠けてしまうと、それは良い作品ではなくなってしまいます。

小説をおもしろく仕上げる、そのカギは、実は完成前にあるのです。
今回は、書きかけ原稿をレベルアップさせるために知っておきたいポイントを3つのご紹介します。

本は全てのページがおもしろくなくてもOK

本には必ず読者がいます。
どんな読者に読んでもらいたいのかを想定することはもちろん大切です。
同様に、自分が読者だったらどう感じるか、という視点も忘れてはなりません。
その視点に立つと感じるのが、必ずしもすべてのページがおもしろくなくて良い、ということです。
一度自分の好きな小説を思い出してください。
その小説はおもしろいから、好きなのだと思いますが、全ページの中身を覚えているわけではないでしょう。
しかし、どんなストーリーで構成されていたのかは覚えているはずです。

つまり、小説は全ページをおもしろく書こうとせず、一つのストーリーとしておもしろければいいのです。

完成させる前に読み直す

どんなに緻密に計算されたおもしろい結末が待ち受けていようと、そこに到達できなければ意味がありません。
要するに、書きかけ原稿の時点でおもしろくなくてはならないのです。

例えばドラマ化した小説にその共通点が見られます。
ドラマは毎週1話放送ですが、次回分が気になる仕掛けが毎回準備されています。
制作スタッフの実力が高い、ということももちろんありますが、基本的に原作の物語に沿って1話が作られています。
つまり、魅力的な構成となっている作品なのです。

次の日読み返してからが“完成”

小説を作ることに没頭し、一気に書き進めたくなる気持ちはわかります。
しかし、前述しているように、おもしろい作品は書きかけの時点でも魅力的なのです。

完成間際になって部分的な修正が入ることによって、全体的な修正が必要になってしまうこともあるでしょう。
小説を書くときは焦らずゆっくりと書いていきましょう。
書き終わったならば、1日寝かしてから読み返しましょう。
頭の中がスッキリとした状態で、他人の作品のように読むことで、一人の読者として評価することができます。

自分の好きな小説はどのような構成で作られているのか、一度分析してみるのもいいかもしれません。

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