執筆お役立ちコラム

自分の経験を本にしたい!自叙伝(自分史・自伝)を出版する際の具体的な流れやポイント

自分の人生を振り返って、本という形でまとめてみたいー
そんな想いを持つ方は、年齢や肩書きに関係なく少なくありません。いわゆる自叙伝や自分史と呼ばれるものは、今や著名人だけのものではなく、普通の人こそ価値あるストーリーを持っていると言われる時代になってきています。

このコラムでは、自分の経験をもとにした本を出版するために、知っておきたい流れや準備のポイント、出版方法の違いについてわかりやすく解説します。

 

自叙伝・自分史とは?自分の人生を本にする意味

自叙伝とは、自分自身の生きてきた道のりを記録した作品です。自分史や自伝と呼ばれることもあります。これらは決して著名な実績がなければ書けないものではありません。むしろ、ごく普通の人生の中にこそ、他者の心を打つ体験や学びが詰まっているのです。

自叙伝を執筆する意義は、多くの人に自分の生き方を知ってもらいたいという目的はもちろん、自分自身の人生を見つめ直し、内省する機会になるという点にもあります。家族や子孫への贈り物として、自分らしさを言葉に残すことは、とても価値のある行動と言えるでしょう。

自叙伝を出版するまでのステップ

 

ここからは、自叙伝を出版する際のステップについて解説します。

1. 目的とターゲット読者を明確にする

最初に行うべきは、「誰に向けた、どんな本にしたいのか?」を考えることです。身内に向けたプライベートな記録なのか、広く読者に届けたい商業的な目的なのかで出版の方法も大きく変わります。

2. 年表とエピソードを整理する

小学校時代から現在までの人生を時系列で整理し、印象深いエピソードをピックアップしていきましょう。コツとしては、過去の家族写真や日記、卒業アルバム、昔の手紙などを見返すことです。そうすることで、思い出がよみがえりやすくなり、自叙伝を書き起こしやすくなります。

3. 構成を決めて執筆する

すべてを時系列で書く必要はありません。テーマ別、家族との関係、転機となった出来事など、章立てを工夫することで読みやすい構成になります。執筆が難しい場合は、インタビュー形式でプロに文章化してもらう方法もあります。

4. 編集・校正を行う

自分だけで完璧な原稿に仕上げるのは至難の業です。文章の流れや誤字脱字をチェックする編集者の存在はとても重要です。特に読み手の視点を持った第三者の意見は、自叙伝を読み物として成立させる上で欠かせません。
出版する方法にもよりますが、商業出版や自費出版の場合、一般的に出版社の担当者がつきますので、最終チェックはプロの担当者にやってもらうようにしましょう。

以上、一般的な流れについて解説してきました。

自叙伝の出版方法とそれぞれの特徴

ここからは、自叙伝の出版方法について解説します。自叙伝の出版には主に次の3つの方法があります。1つずつ見ていきましょう。

① 商業出版

出版社が出版費用を負担し、編集・流通・販売までを担う形式です。ただし、出版には厳しい審査があり、採用されるのは一握りというのが実情です。内容や市場性によっては難易度が高いのが商業出版と言えます。

② 自費出版

著者が費用を負担して出版する方法です。自由に内容やデザインを決められる反面、費用の面では一定の覚悟が必要です。ただ、最近はリーズナブルな価格帯の自費出版プランも増え、個人でもチャレンジしやすくなっています。

③ 電子書籍出版(Kindleなど)

AmazonのKindleダイレクトパブリッシングを利用すれば、無料で電子書籍を出版することも可能です。費用をかけずに手軽に発信したい人には有力な手段ですが、実際はリリースしてもほとんど人の目に触れることはなく、売上や読まれる機会を得るためには、プロモーション力が求められます。

商業出版は高いハードルがあり、電子書籍出版はハードルが低い反面、多くの人に読んでもらうためには多額のプロモーション費がかかる上、校正なども全て自分で行わなくてはいけません。そのため、自費出版という形式で出版するケースが最近は多くなっています。

 

より良い自費出版社を選ぶためのポイント

より良い自費出版社を選ぶためのポイント
自費出版を成功させるためには、信頼できる出版社を選ぶことがとても大切です。具体的には、以下の3点を重視して選ぶようにしましょう。

  • • 過去の実績や受賞歴のある著者がどれくらい存在するかを調べる
  • • 編集・デザイン・販促など、どこまで支援してくれるかを確認する
  • • 強引な営業や高額契約を迫らないか確認する

幻冬舎ルネッサンスは、豊富な出版実績を持ち、編集者の質やサポート体制に定評があります。著者様の想いをしっかり形にいたします。お気軽にご相談ください。

 

出版後の販促と活用方法についても解説

出版したあとにどう広めていくかも重要です。具体的にどのような広め方があるか確認していきましょう。

  • • SNSやブログでの告知
  • • 出版記念イベントの開催
  • • 知人や会社関係への献本
  • • 地元書店への取り扱い依頼

自分史であっても、ターゲットに届けばロングセラーになる可能性もあります。特に地元に関わる内容であれば、地域の新聞や図書館でも取り上げられるチャンスがあります。
広め方に関しても、プロモーションに強い自費出版社であれば、相談に乗ってもらうことが可能です。

まとめ

今回、自叙伝の出版方法について解説してきました。自叙伝の出版は、人生の集大成を形にする行為です。自分自身へのけじめであり、家族へのギフトでもあります。そして何より、あなたの物語は、まだ出会っていない誰かに勇気や共感を与える可能性を秘めています。

色々な意味がある自叙伝の出版を、あなたも是非一度検討してみませんか?

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