営業時間:全日10:00~18:30
「母の味」を求めてたどり着いた答えは、
料理をつくるだけでなく風情を嗜むことだった
【簡単時短メニュー】
・かんたんやみつきピーマン昆布― 涼しさやくるりくるりと冷し瓜 ―
・大根葉の白和え― いくたびも雪の深さを尋ねけり ―
・白菜スープ― 大雪の上にぽっかり朝日かな ―
ほか
【一品料理】
・サラダケーキ― 八人の子供むつましクリスマス ―
・昭和風オムレツ(牛肉入り)― 面白やかさなりあふて雪の傘 ―
・簡単!おいしい煮込みハンバーグ― 小き子の小き凧を揚げて居る ―
ほか
【プレート料理】
・フライパンで焼くさばの塩焼き― 一日は何をしたやら秋の暮 ―
・ウチ飯!イチ押し!鶏肉と白菜のみそ煮― 鳶見えて冬あたゝかやガラス窓 ―
・みんな大好きおにぎり弁当― 遠足の十人ばかり花の雨 ―
ほか
【パン・デザート】
いちごタルト― ほろほろと手をこほれたるいちご哉 ―
ほか
母がつくる料理はおいしくて愛情たっぷりだったことを覚えている。
戦後の食糧難の時代でも工夫を凝らしていろんな料理をふるまっていたらしい。
そんな母は正岡子規の俳句を詠むのが好きで、子どものころはよく聞いていた。
母が亡くなって数年後、今度は自分が母となり家族に「母の味」をふるまう。
そこで気づいたのは、「母の味」を再現するには風情が必要ということだった。
ふっくらお米の炊き方からおいしい出汁の取り方など基礎のところから、お弁当、
絶品煮込みハンバーグまで時短メニュー、副菜、メイン料理、
昔ながらの献立やみんなが大好きな献立を立てられる。
また、正岡子規の俳句も料理の雰囲気に合わせて掲載。俳句と一緒に料理を味わおう。
■著者紹介
佐倉海桜(さくら みお)
愛媛県と京都をこよなく愛する二児の母。
趣味は、神社巡りと聞香