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施設建設時の対立事例を丁寧に分析し、
解決への道筋を示す
第一章 コンフリクトとはなにか
第二章 施設コンフリクト発生の動向
第三章 施設コンフリクトの構造とこれまでの対応
第四章 事例にみる合意形成のポイント
第五章 これからのコンフリクト・マネジメントのあり方
障害者施設や保育所などの建設時、地域住民の反対で計画中止となるニュースはたびたび報道されており、身近に感じている人も多いのではないだろうか? 「コンフリクト」とは、違う方向性の目標を追求する二者以上の間に生じる対立、葛藤、摩擦、紛争などの概念のことで、施設建設時のコンフリクトを「施設コンフリクト」と定義する。対立を好まず、物事を穏便に進めたがる日本人は、コンフリクトが苦手だ。だが著者は、対立の先にこそ、時間をかけて醸成された揺るぎない信頼が生れると説いている。コンフリクトを封印するのではなく、効果的な合意形成へ導くことが大切なのだ。本書は全国の施設コンフリクト事例を丁寧に分析し、合意形成までのポイントや具体的なマネジメント手法を提案しながら施設コンフリクトの解決への道筋を示す。
■著者紹介
野村恭代(のむらやすよ)
大阪大学大学院人間科学研究科修了(人間科学博士)。関西福祉科学大学講師等を経て、現在、大阪市立大学大学院生活科学研究科准教授。おもな研究テーマは、施設コンフリクトの合意形成、居住福祉。日本居住福祉学会事務局長。おもな著書『精神障害者施設におけるコンフリクト・マネジメントの手法と実践-地域住民との合意形成に向けて-』(単著、明石書店、2013年)、『キーワードと22の事例で学ぶソーシャルワーカーの仕事』(共編著、晃洋書房、2013年)、『包摂都市のレジリエンス』(共著、水曜社、2017年)。