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施設コンフリクト 対立から合意形成へのマネジメント 新書 – 2018/7/12
野村 恭代
(著)
施設建設時の対立事例を丁寧に分析し、解決への道筋を示す
障害者施設や保育所などの建設時、
地域住民の反対で計画中止となるニュースはたびたび報道されており、
身近に感じている人も多いのではないだろうか?
「コンフリクト」とは、
違う方向性の目標を追求する二者以上の間に生じる対立、葛藤、摩擦、紛争などの概念のことで、
施設建設時のコンフリクトを「施設コンフリクト」と定義する。
対立を好まず、
物事を穏便に進めたがる日本人は、コンフリクトが苦手だ。
だが著者は、
対立の先にこそ、
時間をかけて醸成された揺るぎない信頼が生れると説いている。
コンフリクトを封印するのではなく、
効果的な合意形成へ導くことが大切なのだ。
本書は全国の施設コンフリクト事例を丁寧に分析し、
合意形成までのポイントや具体的なマネジメント手法を提案しながら
施設コンフリクトの解決への道筋を示す。
障害者施設や保育所などの建設時、
地域住民の反対で計画中止となるニュースはたびたび報道されており、
身近に感じている人も多いのではないだろうか?
「コンフリクト」とは、
違う方向性の目標を追求する二者以上の間に生じる対立、葛藤、摩擦、紛争などの概念のことで、
施設建設時のコンフリクトを「施設コンフリクト」と定義する。
対立を好まず、
物事を穏便に進めたがる日本人は、コンフリクトが苦手だ。
だが著者は、
対立の先にこそ、
時間をかけて醸成された揺るぎない信頼が生れると説いている。
コンフリクトを封印するのではなく、
効果的な合意形成へ導くことが大切なのだ。
本書は全国の施設コンフリクト事例を丁寧に分析し、
合意形成までのポイントや具体的なマネジメント手法を提案しながら
施設コンフリクトの解決への道筋を示す。
- 本の長さ181ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2018/7/12
- ISBN-104344917723
- ISBN-13978-4344917729
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商品の説明
著者について
■ 野村恭代/ノムラヤスヨ
大阪大学大学院人間科学研究科修了(人間科学博士)。
関西福祉科学大学講師等を経て、
現在、大阪市立大学大学院生活科学研究科准教授。
おもな研究テーマは、施設コンフリクトの合意形成、居住福祉。
日本居住福祉学会事務局長。
おもな著書
『精神障害者施設におけるコンフリクト・マネジメントの手法と実践-地域住民との合意形成に向けて-』(単著、明石書店、2013年)、
『キーワードと22の事例で学ぶソーシャルワーカーの仕事』(共編著、晃洋書房、2013年)、
『包摂都市のレジリエンス』(共著、水曜社、2017年)。
大阪大学大学院人間科学研究科修了(人間科学博士)。
関西福祉科学大学講師等を経て、
現在、大阪市立大学大学院生活科学研究科准教授。
おもな研究テーマは、施設コンフリクトの合意形成、居住福祉。
日本居住福祉学会事務局長。
おもな著書
『精神障害者施設におけるコンフリクト・マネジメントの手法と実践-地域住民との合意形成に向けて-』(単著、明石書店、2013年)、
『キーワードと22の事例で学ぶソーシャルワーカーの仕事』(共編著、晃洋書房、2013年)、
『包摂都市のレジリエンス』(共著、水曜社、2017年)。
登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (2018/7/12)
- 発売日 : 2018/7/12
- 言語 : 日本語
- 新書 : 181ページ
- ISBN-10 : 4344917723
- ISBN-13 : 978-4344917729
- Amazon 売れ筋ランキング: - 609,850位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2021年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
施設コンフリクトの話ではありますが、葛藤や対立は人間が関係すればどこにでも起こりうる問題であり、広く応用できる可能性があるとワクワクしました。「事実性」と「信頼性」の大切さ、それが生む「雨降って地固まる」関係性の心地よさを事例から感じました。先生の手法が、様々な分野で取り入れられることを期待したいです。
2022年7月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コンフリクトというカタカナを使う理由が以下のように書かれている。
~~~
コンフリクトを日本語に訳すと、「対立」、「葛藤」、「摩擦」、「紛争」などとなります。ただ、 コンフリクトはこれが全ての意味を含む概念であり、そのため本書では、あえて日本語に訳さず「コンフリクト」という言葉をそのまま用いたいと思います。4p
~~~
そして、コンフリクトは単に避けるべきものではなく、「これまでの矛盾を指摘し、新しい秩序を創り出す機能があることも認識され始めています。つまり、コンフリクトは「集団に質的変化をもたらす機会」でもあるのです」(20p)と書かれている。
24pには地域側が施設の受け入れを拒否する要因について以下のように書かれている。以下、適当に抜き出し、便宜的に番号を振る。
1・施設側と住民側の感情的対立と現実的な利害の対立
2・それを増幅させる住民側のステレオタイプ化(集団内で共通化かつ単純化)された障害者に対する不安感や恐怖感。
3・さらに特に感情的なコンフリクトが施設側と住民側の間に存在している場合には、相手に対する憎悪の感情を「障害者は危険」という理論で合理化し、反対運動の根拠とすることがしばしばあり、問題解決を困難にしている。
4・公有地への施設建設の場合には、その土地を直接的に住民の利益になるように利用したいという住民側の要求がある。
このあとに「原因は差別や偏見ではない」という記述があるのだが、2や3の背景には差別や偏見があると言えるのではないか?
さらに原因は差別や偏見ではないという小見出しがある。(25p)
こんなことが書いてある。
日本における障害者施設コンフリクト研究の第一人者の一人である古川孝順氏は、施設コンフリクトの要因は、偏見や誤解といった住民意識や心的規制によるものではなく、それを規定している当該地域の諸条件にあると述べています。25-26p
しかし、これ、原因は差別や偏見ではないと言いきるのは無理があるのではないか。その原因は「あれかこれか」といったものではなく、当該地域の諸条件をベースに形成される偏見や誤解といった住民意識も大きく影響しているように思う。
そして、以下のようにも描かれている。
「障害者施設へのコンフリクト発生の背景には、潜在的な障害者への不安感があることや事実ではあるものの、必ずしもそれだけでというわけではなく、現実にはもっと複雑な背景があり、施設コンフリクトは生じるのだと考えられます」27-28p
この「潜在的な障害者への不安感」こそ偏見や誤解といった住民意識であり、それは施設コンフリクトの要因に間違いないのではないか?
差別や偏見が原因なのだから、障害理解が必要で、だから、理解重視アプローチがとられる、というような話が記載され、その後の、そうではないという話の伏線になっているような気もしたのだが、よく読むと、「理解重視アプローチ」を完全に否定しているわけでもなさそうで、このあたりがこの本のわかりにくいところだ。。28p
そして、施設コンフリクトは新たな関係を形成する機会になるのだから、避けるべきものではないという見解も、この頁にはある。微妙な話だと思う。確かにそういう側面はある。そして、施設であろうと一般住宅であろうと、コンフリクトはあり、コミュニティの関係性が希薄さがコンフリクトをややこしくしている側面もあると思う。まあ、全く没交渉で、コンフリクトも何もないというケースも多いだろうが、何かで利害が対立したとき、関係は困難になりそう。
この『施設コンフリクト』というのは住民側からすれば、迷惑施設がやってきたという認識なのだろう。この本に書かれている手法は、丁寧に接し、説明し、信頼関係を醸成し、味方になってくれる人を増やすというような感じだ。それが出来れば、そうすることは建設後にもいいのだろうが、そうしなければならないのか、という思いは残る。
また、何もしなくても、コンフリクトなく、自然に地域の住民になるという選択肢も選択可能であって欲しいと思う。
ともあれ、「施設コンフリクト」を考えるうえで、一つの視点を提供してくれるというのは確かなので、異論を感じるにせよ、賛同するにせよ、それを考える人は読んでみたらいいと思う。
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コンフリクトを日本語に訳すと、「対立」、「葛藤」、「摩擦」、「紛争」などとなります。ただ、 コンフリクトはこれが全ての意味を含む概念であり、そのため本書では、あえて日本語に訳さず「コンフリクト」という言葉をそのまま用いたいと思います。4p
~~~
そして、コンフリクトは単に避けるべきものではなく、「これまでの矛盾を指摘し、新しい秩序を創り出す機能があることも認識され始めています。つまり、コンフリクトは「集団に質的変化をもたらす機会」でもあるのです」(20p)と書かれている。
24pには地域側が施設の受け入れを拒否する要因について以下のように書かれている。以下、適当に抜き出し、便宜的に番号を振る。
1・施設側と住民側の感情的対立と現実的な利害の対立
2・それを増幅させる住民側のステレオタイプ化(集団内で共通化かつ単純化)された障害者に対する不安感や恐怖感。
3・さらに特に感情的なコンフリクトが施設側と住民側の間に存在している場合には、相手に対する憎悪の感情を「障害者は危険」という理論で合理化し、反対運動の根拠とすることがしばしばあり、問題解決を困難にしている。
4・公有地への施設建設の場合には、その土地を直接的に住民の利益になるように利用したいという住民側の要求がある。
このあとに「原因は差別や偏見ではない」という記述があるのだが、2や3の背景には差別や偏見があると言えるのではないか?
さらに原因は差別や偏見ではないという小見出しがある。(25p)
こんなことが書いてある。
日本における障害者施設コンフリクト研究の第一人者の一人である古川孝順氏は、施設コンフリクトの要因は、偏見や誤解といった住民意識や心的規制によるものではなく、それを規定している当該地域の諸条件にあると述べています。25-26p
しかし、これ、原因は差別や偏見ではないと言いきるのは無理があるのではないか。その原因は「あれかこれか」といったものではなく、当該地域の諸条件をベースに形成される偏見や誤解といった住民意識も大きく影響しているように思う。
そして、以下のようにも描かれている。
「障害者施設へのコンフリクト発生の背景には、潜在的な障害者への不安感があることや事実ではあるものの、必ずしもそれだけでというわけではなく、現実にはもっと複雑な背景があり、施設コンフリクトは生じるのだと考えられます」27-28p
この「潜在的な障害者への不安感」こそ偏見や誤解といった住民意識であり、それは施設コンフリクトの要因に間違いないのではないか?
差別や偏見が原因なのだから、障害理解が必要で、だから、理解重視アプローチがとられる、というような話が記載され、その後の、そうではないという話の伏線になっているような気もしたのだが、よく読むと、「理解重視アプローチ」を完全に否定しているわけでもなさそうで、このあたりがこの本のわかりにくいところだ。。28p
そして、施設コンフリクトは新たな関係を形成する機会になるのだから、避けるべきものではないという見解も、この頁にはある。微妙な話だと思う。確かにそういう側面はある。そして、施設であろうと一般住宅であろうと、コンフリクトはあり、コミュニティの関係性が希薄さがコンフリクトをややこしくしている側面もあると思う。まあ、全く没交渉で、コンフリクトも何もないというケースも多いだろうが、何かで利害が対立したとき、関係は困難になりそう。
この『施設コンフリクト』というのは住民側からすれば、迷惑施設がやってきたという認識なのだろう。この本に書かれている手法は、丁寧に接し、説明し、信頼関係を醸成し、味方になってくれる人を増やすというような感じだ。それが出来れば、そうすることは建設後にもいいのだろうが、そうしなければならないのか、という思いは残る。
また、何もしなくても、コンフリクトなく、自然に地域の住民になるという選択肢も選択可能であって欲しいと思う。
ともあれ、「施設コンフリクト」を考えるうえで、一つの視点を提供してくれるというのは確かなので、異論を感じるにせよ、賛同するにせよ、それを考える人は読んでみたらいいと思う。
2018年10月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容に納得はするのですが、住民のエゴも入っているだけに、難しい問題です。勉強になりました。
2019年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まちづくりに関する原稿や本作製の参考にする
2020年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
野村先生は、障害者の方が地域で生活するための課題や問題点を的確に分析されておられます。私も先生の著書をいくつか読みましたが、一番私たちの施設にも合っているような印象を受けています。すごく良い内容の本でした。