著者インタビュー

普段考えていたこと、述べてみたかったことをすべて書き、すっきりした気分です。自分の本がどのような評価を受けるか少し楽しみです。

60年に一度しかない干支「ひのえうま」。マンモス校の時代でも“ゆとり”のあるクラス、競争相手が少ない高校・大学受験、超売り手市場で引く手あまたの就職活動――。
少数派として成長した世代の歩みを通して、戦後の日本社会を振り返る。

 

各地で建設ラッシュだった宇宙都市のようなニュータウン、深夜放送や短波放送に始まるラジオブーム、急激な円高による“棚ぼた”海外旅行。団塊と団塊ジュニアに挟まれた人口の“くびれ”世代から見た、高度経済成長以降の日本の世俗や文化を鮮やかにたどる。

 

少子化が進む2026年、令和の「ひのえうま」はどうなる?

―今回、出版をしようと思ったきっかけを教えてください。

周りに話しても取り合ってくれない考えを、文字にして出版できれば少しは説得力が増すのか、というのが率直なきっかけですが、以前より出版には興味がありました。

―制作中に大変だったのはどんなときですか?

最初は自信をもって記述していても、次第に自信がなくなっていきました。客観的に正しいかどうかをひとつひとつ調べる必要がありました。また、表現上の改善点がないかも気になりました。紙ベースで何度も読み返すのは、その姿勢を維持することが大変でした。

―制作中に大変だったことをどのように乗り越えましたか?

他の誰も書いていないことを書いている、という信念です。また、比較的長い時間を費やすことができたので、環境を変え、気分を変えて毎日すこしずつ校正しました。本文を書く時よりも、校正が大変でした。

―完成した本をどんな方に読んでほしいですか?

まずは同世代の方々、次に世代論に興味のある方々です。若い人の意見も聞いてみたいです。同じ体験を持っている人がいれば、共感しあえるのではと思っています。

―読者へのメッセージをお願いします。

「ひのえうま」は、今や死語になりつつあり、その存在を知らない人も多いようです。しかし今年60歳の年代は、そのことを意識して育ちました。それだけでなく、この年代が戦後日本の社会の節目に、その人生の過程で遭遇してきた激動の世代だったと感じています。そのあたりのムードを思い出し、それぞれの方々の人生においてどういう感覚だったか、意味があったのか、を考えるきっかけになれば嬉しいです。


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