著者インタビュー

私にとって出版は自分がチェンジする第二の人生がスタートするきっかけでした。

剣は使うが血は流さぬ。
強い意志と決意を胸に、大きな賭けに出るシルヴィア・ガブリエル。仮死で生まれた運命の子は、はたして未来への扉を開くことができるのか!? 生きることの意味と遺される者の想いを深く描く、感動のヒューマン・ファンタジー。

幻冬舎ルネッサンスで計4冊の出版をされている中條ていさん。『アイミタガイ』は幻冬舎文庫に収録され、映画化のオファーも来たとか。『ヴァネッサの伝言』を書くに至った経緯から、編集者とのやり取りなどについて伺いました。

▼書籍詳細はこちら
『ヴァネッサの伝言』
『ヴァネッサの伝言 故郷』
『アイミタガイ』
『空に、祝ぎ歌』

―小説を書こうと思ったきっかけを教えてください。

それは本当に突然だったのですが、兄が亡くなりましてね。80歳になった両親を残して先に死んだわけですから、これは困ったことになったなと思ったんですよ。残された両親たちをどうやって慰めたらいいんだろうって。どんな慰めの言葉でも、やっぱり親に対して子どもが言っても通じない部分がありますからね。それを何か違う形、例えば、小説にしてそこに思いを込めたら、親にも伝わるんじゃないか。また、命というのは限られたものですからいつか私も死にますけれど、書いておけば、その時点で私が感じたことがずっと残って、子どもや孫にも伝えていけるのではないかなと考えました。それで本を書きたいと思ったのです。

―『ヴァネッサの伝言』という小説の形にして残した理由を教えてください。

エッセイだとしたら、あくまで私の言葉で発信しますので、両親はたぶん、どうせ娘の言葉だと思って聞かないですよね。それよりも、自分たちとは全然関係のない間接的な形にした物語の中でなら、両親は素直に私のメッセージを受け取ってくれるのではないかと思ったんです。

―周りのご家族の悲しみも癒すためでもあったということですか?

いえ、悲しみを癒すっていう気持ちは私の中にはないです。癒さなくていい。むしろ思い切り悲しんで、人は生まれたからには死ぬ。その決まり事の中で、じゃあ、生きるってどういうことなのかを考えてみてほしかったのです。かわいそうと嘆くのじゃなく、死んでいった人がどう生きたかを見つめてあげることが大切だと思っているので、それを伝えたかったです。

―これまで本を書こうと思ったことはなかったのですか?

一切思わなかったです。私は子供のときから本が書きたいとか、小説家になろうとか、そんなことは全く考えたこともなく、それが突然思い立ったんです。何月何日って言えるくらいはっきりと。

書こうと思ったとたん、私の本が本屋さんで平積みになって置かれているところのイメージがハッキリと見えてしまったんです。そうなったら嬉しいなと思って、ただそれだけ。何の疑問もなく、本を書いたらそうなるんだと思い込んでいました。何にも知らなかったんですね。ですから、思い立ってまず書きは始めて、書き上げた後になって出版ってどうやってするんだろう、ってはじめて考えたんです。

―原稿執筆後に苦労されたと伺いました。

そうです。思い立って書き上げたのはいいけれど、はて出版ってどうやってするんだろう……って。慌ててネットで調べたのですが、どこの出版社にも素人が書いた作品を受け付けてくれる窓口が開いていなかったんです。
本を出すためには賞をとらなければいけない、とも書かれていて、へぇー、そうなんだとびっくりでしたね。どうやって応募するのかもわからないし、枚数にも制限があるらしい、それもはじめて知り愕然としました。

―コンテストに応募されなかったのですか?

私の作品は主役が死んでしまうような話でしたし、これはちょっと難しいなと思いました。そこで、今度は自費出版についてネットで調べてみました。自費出版の本でも、本屋さんに並べられていますが、どこの社の本でも全部一緒に並べられていて、「余分な本」みたいな感じで置かれています。頑張ったのにそれじゃ、ちょっと悲しい。自分でお金を出していても、商業出版のように扱われる本じゃないと、と思いました。その商業出版と遜色のないような本を出してくれるところはないのかなと探していたら、幻冬舎ルネッサンスに出会ったわけです。

―編集者とのやり取りで印象深いエピソードはありますか?

そうですね、大変だったというのはなかったですね。楽しい作業だったなと思います。他人が私の作品の中に入って、同じような目線で考えてくださるっていうのは、すごく嬉しい作業でしたね。なんかこう、プロになったような。家族や子供でも、私の脳内のものは共有することはできません。編集者さんとは、唯一それができたような感じがしましたね。それまで執筆は孤独な作業でしたが、編集者の方にお会いして、この人はどう思うだろうか、という対象がいることで考えやすくなりました。「私、実はここ気に入らないんだけどな」って思っている箇所があるとすると、言わなくても向こうが先にチェックしてくる。そういうとき、さすが!ってうれしくなりましたね。

―出版を考えている方へメッセージをお願いします。

自分に起きたことを振り返ってみますと、人間って何歳になっても自分が考えてもいなかったようなことが、ある日突然起こるんだなと思います。だって昨日と今日とが全然違うっていう状態が、まさにそれが自分に起こったわけですから。だから、よく人に「何で書くようになったの?」とか、「書いたときにどんな感じ?」と聞かれるのですが、「あなたが明日からスケートはじめたとして、意外に滑れてオリンピックの強化選手になっちゃったよ、みたいな感じは起きると思うよ」って答えています。それまで全く思いもよらなかった人生がたった一歩から始まる可能性っていうのも、あるんだと思います。私にとって出版は、自分がチェンジする第二の人生がスタートするきっかけになったと思います。

Amazon書籍詳細はこちら

あなたも出版してみませんか?
お気軽にご相談ください。

03-5411-7188

営業時間:平日10:00〜18:30

.
テキストのコピーはできません。