出版実績

鷺の笛 中小坂鉄山秘聞

「日本初の洋式高炉は釜石」の常識を覆す驚愕の真実が明らかに!

ジャンル
単行本 文学・評論
シリーズ
その他
著者
・著
ISBN
9784779007736
判型
4-6 ・ 288ページ
出版年月日

内容紹介

万延元年(1860)、小栗上野介忠順をはじめとする使節団は、アメリカで製鉄や金属加工技術の高さを目の当たりにし、驚愕する。「日本も鉄の国をめざすべき」との考えに至った小栗は帰国後、製鉄所をつくる建議を提案。幕府の猛反対にあうが、建設地は横須賀に決定する。国内で鉄鉱石の採掘できる場所として選ばれたのが、本作品の舞台、中小坂鉄山である。国家の命運の賭かった鉄を巡り、理不尽な目に遭った人々も多数いたが、小栗をはじめ、伊佐治ら金穿(かなほり)たちは、自らがなすべきことを明確に持ち、それを実現しようと邁進した。片や明治政府は、小栗の功績を封印し斬殺。小栗が建議した横須賀製鉄所を造船所に替えてしまう。さらに「鉄は国家也」の方針で莫大な資金を投じたものの軌道に乗らない釜石製鉄所に対し、優遇策を講じる。その結果、中小坂鉄山が歴史的に見て日本で最初の洋式高炉製鉄所であるにもかかわらず、釜石であるとの俗説が生まれたのである。日本の歴史の認識を変え得るほどの史実をもとに、鉄に命を懸ける愚直な男たちの生き様を描いた疾風怒濤の歴史小説。

■著者紹介
山形県山形市生まれ。埼玉県上尾市在住。新潟大学工学部応用化学科卒業。日本化薬(株)化学技術を専門とする、『雪』で京都大学新聞社第 3 回懸賞小説入選(選者伊藤整、野間宏)。主な著書に『進化する化学技術』(工業調査会SCE-net共同編集)、『奇妙な喫茶店』(文芸社)、『奇妙な猫たち(同) 』 、『奇妙な受精卵』(幻冬舎ルネッサンス)、『奇妙な羽衣伝説』(同)、『七日市藩和蘭薬記』(同)、『陶匠の血脈』(同)、『元町維新─横濱開化秘聞─』(同)など。

■WEBサイト
「たなか踏基の小説の部屋」

■著書
『元町維新―横濱開化秘聞』 (2010年11月小社刊)
『陶匠の血脈』 (2009年11月小社刊)
『七日市藩和蘭薬記』 (2008年10月小社刊)
『奇妙な羽衣伝説』 (2007年9月小社刊)
『奇妙な受精卵』 (2007年1月小社刊)

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