LED製造ベンチャー起業家の成功を収めるまでの軌跡。ある大手半導体メーカーの開発部長という役職を捨て、50歳になって自ら起業した著者。起業から10数年後、優良企業100社（近畿）に選ばれるなど、着実に実績を上げている。では、ベンチャー企業として成功を収める秘訣とは何なのか？これに対し著者は、企業が倒産する理由をまず考えたという。その結果「借金をしないこと、手形を発行しないこと」を徹底した。そして、すべての取引を現金取引にすることで、相手の信用を得る。見栄をはらず、無駄を一切しない。こうした理念を「あいうえお」というキーワードに簡潔に打ち出し、実践していることが現在に結びついているという。社員のやる気を喚起する方法や、自主性を発揮させる土壌づくりなど、社員教育にも参考になる情報が満載。年齢に関係なく、自分で起業したい人必見の一書である。