金融不況は「不公正な」経済活動がもたらした結果だった。自由でありながら、「格差」をなくして共存できる社会をつくるための経済学。社会科学と倫理学をドッキングし、近代経済学では主観的なものとして排除してきた「公正」の概念を導入。経済成長至上主義とは一線を画した経済理論で近代の超克を試みる。