制作実績

記憶の涯ての満州

幼い日に過ごした満州、そこには平穏があった。しかし、束の間のそれは、やがて迎える混乱と終戦によって終止符を打たれる。帰国に伴う混沌の最中に見たものは、強者による略奪と無秩序、そこで彷徨う日本人の姿だった。

ジャンル
単行本
シリーズ
新刊
著者
・著
ISBN
9784344974180
判型
4-6・116ページ
出版年月日
価格
1100円(税込)

目次

亜細亜号車中で阿片運び屋の取り調べ
ソ連国境の関東軍駐屯地鶏寧
鶏寧での小学生時代
鶏寧関東軍食糧庁のお祭りの日
ソ連国境にある東安女学校に進学
戦時下などどこ吹く風のハルピン
奉天駅で終戦を知る
奉天駅前広場のソ連兵による略奪
ハルピンに戻って男狩りに遭う
国破れて残る山河もなし
南新京「森の市場」の廖承志さん
コレラ患者の遺体を極秘で始末
南新京から無蓋車でコロ島へ
「熊野丸」でのコレラさわぎ
終戦一年後、豊橋へ帰国
百年前の梅干し
結核で倒れたT子叔母
初めての東京
シベリア抑留で音信不通の叔父生存
ミステリアスな特捜部の叔父
あとがき

内容紹介

昭和十八年、幼き日に過ごした満州・鶏寧。豊かな物資に恵まれ日本最強とう たわれる関東軍が駐留し、つかの間の平穏があった。
しかし、昭和二十年春、南方前線の悪化により、関東軍の大移動となり、その 後は無防備状態となった。そして、終戦一週間前の八月九日、日本との不可侵条約を破り突如ソ連軍が攻め入り、満州は大混乱を迎えた。ソ連軍からの遁走の最中、奉天駅で日本敗戦を知った。日本への引揚げの途中目にしたものは、ソ連兵による強奪と男狩り、中国の内乱、疫病と隔離、極限状況下でむき出しになった人間の本性……。
戦後の混乱を生き抜いた著者の記憶の涯てにある満州、その真実が今語られ る。

■著者紹介
昭和8年2月23日豊橋で生まれる
昭和26年3月愛知県立豊橋時習館高校卒業
昭和29年3月武蔵野音楽大学教育学科卒業
時習館高校在学中、現校歌作曲、続いて演劇部の要請で村山亞士作「コックの王様」の主題曲作曲。その後、実業家石井千明氏の和歌「故郷の春」「信濃路」作曲。
作詞、作曲、演奏すべてオリジナルのCD4本(Ⅰ「豊川の流れ」他6曲/Ⅱ「オホーツクの海」他6曲/Ⅲ「真珠の海」他6曲/Ⅳ「しだれ桜」他6曲)
(音楽関係は旧姓川崎容子にて発表)

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