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93歳のお婆は、穏やかに死ぬための場所を探して旅に出た。
冥土の季節
野辺のがいこつ
奥山でひとり暮らしの老人が物語る
タップダンス
道連れ
荷物
サプリメント
わらじ
たんか
旧友
絵描き
乞食
梅干
冥土
身長160cm。色黒。前科三犯。父親は日本生まれのやくざ、母親はフランス国籍の四流歌手。かつて行動力のある美人のワルとして名を馳せたお婆は、自分の死に場所を見つけるための旅に出る。唄歌いの若者とのふれあい、人の良い老人との出会い、タップダンスを踊る不良大学生グループ、変な子ども。道中で様々な人と関わるも、マイペースを貫くお婆の姿に、生きる強さを感じさせられる。
■著者紹介
昭和12年生まれ。昭和47(1972)年、「旅の重さ」(筑摩書房)で作家としてデビュー。以後、「烏女」(角川書店)、「鬼の子ろろ」(筑摩書房)を発表。「パーマネントブルー」「大地の子守歌」(以上、筑摩書房)、「ひまやきりしたん」(文學界/文藝春秋社)が3年連続で直木賞候補作となる。自費出版作品として、「アルチュールランボウへの旅」「蜘蛛」がある。