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かの人への狂おしい思いと若き勇者の荒ぶる魂
文武に秀で、多くの人望を集める大津皇子の即位を阻止せんと、天武の妃である讃良は、藤原不比等と結託。息子の草壁皇子に継がせるために暗躍する。しかし、大津皇子は讃良のことなど気にもせず、ただ文武に励み、仲間と酒を飲み自由闊達に過ごす。彼が求めているもの。それは即位ではなく幼き頃を共に過ごした想い人の愛だけだった。動乱の古代飛鳥に展開する歴史と凄絶な人間ドラマが今ここに鮮やかに蘇る。
■著者紹介
1945年東京生まれ。東京教育大学文学部文学科英語英文学専攻卒。以後都立高校勤務。2011年都立西高校を最後に退職。著書に『早池峰恋歌』(文芸社)、『小説壬申の乱 白鳳の嵐』(幻冬舎ルネッサンス)がある。