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複雑な生命活動も、元を正せば原子レベルに落ち着く。
再生医療や環境問題についても言及した
「生命科学小説」
一. 二〇一六年 秋 ――大分――
二. 一九八九年 春 ――京都――
三. 一九八三年 夏 ――鳥取――
四. ミトコンドリア「サキ」(一)
五. 二〇一七年 秋 ――東京・町田――
六. 二〇一七年 秋 ――千葉――
七. 二〇一八年 晩夏 ――東京・新宿(一)――
八. 一九七五年 秋 ――大阪・伊丹――
九. 二〇一八年 晩夏 ――新宿(二)――
十. 二〇一八年 晩夏 ――東京・麹町(一)――
十一. 二〇一八年 晩夏 ――東京・麹町(二)――
十二. 二〇一八年 晩夏 ――東京・麹町(三)――
十三. ミトコンドリア「サキ」(二)
十四. 二〇一九年 夏 ――大分――
十五. ミトコンドリア「サキ」(三)
十六. 二〇二〇年 春 ――東京・広尾――
十七. 二〇二〇年 冬 ――大分――
十八. 二〇二一年 春 ――城戸朋彦からの手紙――
「わしの一世一代の発明や。兄ちゃん、大事に使うてや」
洛北大4年の純平は、薬学博士を名乗る初老の男・倉元から怪しげな薬を渡される。
それを飲んだチームメイトを試合中に襲った衝撃――。
病弱な母を救いたいと、再生細胞の研究を続ける純平。石油化学工業会社勤務ながら、
環境問題をきっかけに自らの仕事に疑問を持ち始めた朋彦。
そして夫の死後、表舞台から約20年間、姿を消した歌手・旭かなえの人生が交錯し、
「命」「寿命」「病」について問いかける一冊。
■著者紹介
黒谷丈巳(くろたにたけみ)
1957年大分市生まれ。1980年京都大学法学部卒。
製鉄会社勤務を経て還暦を機に創作を開始。他に『微光星』。
本作でわかる通り、ちあきなおみの熱心なファンでもある。