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ああだから月はみんなに愛されるんだ自分ひとりを見てる気がする
月光
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笛の音
師走
しあわせ
夜明けにそっと、咲く花のように、祈るように、ゆるすように、やさしく心を包む二三〇首
哀しみを携え人は生きている夜になっても凋まぬ朝顔
月光のあまねく空を泳ぎたりもう一人のわれに出会いたくって
「しあわせな一日だった?」夕暮れに訪い来し鳩に声を掛けたり
■著者紹介
佐藤彰子(さとうあきこ)
一九四三年 福島県生まれ。
一九六二年 東京都立新宿高校卒業。
一九八四年 「橄欖」に入会。「橄欖」「麦」を経て「峡雲」に出詠。
(二〇二一年十一月で終刊となる)
一九九九年 短歌会「ピアニッシモ」創設。吉祥寺にて毎月歌会を開催。
二〇〇二年 『歌集 二十歳の頃の我に向かいて』出版。
二〇〇五年 日本歌人クラブ会員となる。
二〇一八年 歌会開催を西東京市に移し現在に至る。