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家族ができること、医療ができること、旅立つ人がしたいこと。
その人にとっての最善を最後まで追求する――
これでよかったと納得できる最期を迎えられるために。
見送った家族がその死に納得し、この先も生きていくために。
プロローグ 在宅医療とおうち看取り
第1章 多死社会で求められる在宅医療
第2章 家での看取りはなぜ広がらないのか
第3章 医療を最小限にすると看取りは変わる
第4章 それぞれの最期の迎え方
第5章 人生会議
第6章 看取りの質を高める
第7章 看取りの文化を変える
第8章 在宅医療で大切なこと
第9章 家で看取るということ
エピローグ 楽なように やりたいように 後悔しないように
これから1分1秒でも長く生きたいか、あるいは楽に過ごすことを優先したいか――
最期をどこで、どのように迎えるか。この問いへの答えは、きちんと死に向き合うことから始まります。死に向き合うことは、その人の、そして自分自身の人生ときちんと向き合うことです。
治す医療から支える医療へ、いま迎えつつある多死社会で求められる医療役割のシフトと看取りの意識変革について、在宅医療の現場から伝えたいこと。本書には、看取りに悩む人々、そして社会への答えが記されています。
■著者紹介
永井 康徳(ながい やすのり)
医療法人ゆうの森 理事長
たんぽぽクリニック
2000年に愛媛県松山市で在宅医療専門クリニックを開業。職員4人、患者さんゼロからスタートする。
「理念」、「システム」、「人材」において、高いレベルを維持することで在宅医療の「質を高めること」を目指してきた。
現在は職員数約100人となり、多職種のチームで協働して行う在宅医療を主体に有床診療所、外来診療も行う。
2012年には市町村合併の余波で廃止となった人口約1100人の町の公立診療所を民間移譲した。
このへき地医療への取り組みで、2016年に第1回日本サービス大賞地方創生大臣賞を受賞。
全国での講演会をはじめ、「全国在宅医療テスト」や「今すぐ役立つ! 在宅医療未来道場(通称いまみら)」、松山市内の専門職向け研修会「流石カフェ」等を定期的に開催し、在宅医療の普及にも積極的に取り組んでいる。