制作実績

プルーストから村上春樹へ

20世紀文学を「時間」を軸に分析する、哲学的文学論の新機軸

ジャンル
文学・評論
シリーズ
新刊
著者
・著
ISBN
9784344927131
判型
新書・218ページ
出版年月日
価格
880円(税込)

目次

第一部 二十世紀文学と時間
序 章 花咲く時間文学
第一章 永続性―プルーストのほうヘ―
第二章 過去と現在の同時的共存―フォークナーのほうへ―
第三章 時間の相対性―トーマス・マンのほうへ―
第四章 時間の非連続性―サルトルのほうへ―
第五章 祝祭的時間(間主観的状況における時間の非日常性)
第六章 死と時間(時間の有限性と不可逆性)
第二部 続・二十世紀文学と時間
第一章 方法としての時間
第二章 物語の時間
第三章 人物の生きる内的時間
第四章 具体的な作品に即して
あとがきにかえて―村上春樹と時間―

内容紹介

20世紀の文学は「時間」を、事実の連鎖としての「外的時間」ではなく、個人の心の持続性を表す「内的時間」として描くことを始めた。著者はこれを文学による「時間の発見」と捉え、その口火を切ったのはプルースト、ジョイスであったとする。第一部では、英米の作家を中心に、文学における時間の主題化を心理学的・哲学的アプローチで掘り下げ、第二部では美学上の問題に焦点を当て、ガルシア=マルケスやカフカなど、より幅広いエリアの作家を分析していく。そして20世紀を締めくくる作家として、村上春樹を取り上げ、彼が生み出した独自の時間表現の世界を読み解いていく。

■著者紹介

岡本 正明(おかもと まさあき)

中央大学教授。1960年東京都に生まれる。1983年東京大学文学部英文科卒業。東京都立大学助手等を経て、1999年より現職。主な著書に、『アメリカ史の散歩道』(中央大学出版部)、『小説より面白いアメリカ史』(中央大学出版部)、『横断する知性―アメリカ最大の思想家・歴史家 ヘンリー・アダムズ【新装版】』(英宝社)、『アルタモント、天使の詩―トマス・ウルフを知るための10章』(英宝社)、『英米文学つれづれ草―もしくは、「あらかると」』(朝日出版社)、訳書に、エドマンド・ウィルソン『フィンランド駅へ―革命の世紀の群像』(みすず書房)などがある。

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