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妻として、モデルとして、
印象派を生みだしたクロード・モネを支えた女性の物語。
プロローグ
Ⅰ 若き魂
出会い─パリの片隅で
画壇デビュー
フォンテーヌブローの森
苦い現実─セーブルでの暮らし
Ⅱ 闘争の日々
それぞれの芸術論
別離─サン・タドレス
絶望と再生─ベンヌクール
困窮の中で─ノルマンディー
新しい絵画─ラ・グルヌイエール
Ⅲ 焦燥と光明と
戦禍を逃れて
現代の光景─アルジャントゥイユ
日の出─ル・アーヴル
印象─キャピュシーヌ大通り
乖離─モンジュロン
最期─ヴェトゥイユ
エピローグ
パリのテーラーでお針子見習いとして働くカミーユ・ドンシューは、
ある日、新進画家から「モデルになってほしい」と請われる。
彼は後に大作『印象・日の出』を描き、「印象派」の創始者とも呼ばれる、
若き日のオスカル=クロード・モネであった。
若き二人は惹かれ合い、やがて愛し合うようになるが、
そんな二人を運命の荒波が呑みこもうとしていた……
第二帝政、普仏戦争、パリ・コミューンと続くフランス激動の時代を背景に、
画家・モネを愛し、支えつづけた、一人の女性の物語。
■著者紹介
松井 亜樹(まつい あき)
東京外国語大学卒業。日本IBM勤務などを経て結婚。
17年間、専業主婦として3児を育てる。
女性向け情報紙ライターとして社会復帰し、書く楽しさに目覚める。
好きな分野はアート、ファッション、歴史など。油彩画、洋裁などを趣味とし、1997年、
本書冒頭の『庭のカミーユ・モネと子ども』の実物を観て感動。
模写してリビングに飾っている。