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今、日本の福祉が危ない。
第一章 福祉が壊れた
第二章 絶賛され、しかし落とされた介護保険
第三章 根深く残る慈恵思想
第四章 変わらない独善主義
第五章 吃音者の排除が強まっていく
第六章 国家資格の迷走─介護福祉士
第七章 国家資格の迷走─社会福祉士
介護をはじめとした人材の著しい不足と劣化、大学の社会福祉学科への志願者の減少、目まぐるしく変わる制度、福祉思想の喪失。
障害者差別解消法実施のように歓迎すべき話もあるが、全体として見れば福祉はすっかり壊れたといってよい。
このままでは介護難民が溢れるのは確実である。
しかしその危機感は、福祉関係者にも、行政にも、一般の人々にも見られない。
まずは日本の現状を知り、危機意識を持つことが大きな一歩となる。
福祉に携わって30年、介護施設での勤務経験も持つ大学教授が徹底解説。
誰にとっても無関係ではいられない、必読の一冊。
■著者紹介
杉山博昭(すぎやま ひろあき)
1962年生。日本福祉大学修士課程社会福祉学研究科修了。博士(学術・福祉)。
特別養護老人ホーム、障害者作業所勤務を経て、1994年に宇部短期大学(現・宇部フロンティア大学短期大学部)講師。2000年に長崎純心大学助教授。2008年よりノートルダム清心女子大学教授。
『近代社会事業の形成における地域的特質─山口県社会福祉の史的考察─』で日本社会福祉学会奨励賞を受賞。
著書は他に『キリスト教福祉実践の史的展開』『福祉に生きる 姫井伊介』『「地方」の実践からみた日本キリスト教社会福祉』など。