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文理の間をつなぐ鍵はなんだ?
はじめに
第1章 「典型的」文科系から「典型的」理科系へ―ニュートンとの遭遇
第2章 経済学部への進学と『資本論』―マルクスとの遭遇
第3章 マルクスの「国家」観、「科学」観との格闘
第4章 宇野恐慌論と大学院への進学
第5章 歴史に対する関心の復活と経済史の壁
第6章 武谷三男の三段階論
第7章 技術の本質規定と文理融合
第8章 文科系からの文理融合と理科系からの文理融合
あとがき
中学2年生の夏、突然「典型歴」文科系から理科系へと入れ替わった著者。
その日から、文理の溝を埋めるべく奮闘する日々が始まった。
そんな彼に導きの糸をくれたのは二人の偉人・ニュートンとマルクスだった。
・文理の選択に悩む学生
・歴史の面白さが分かるようになりたい理系出身者
・科学に強くなりたい文系出身者
など、「文系」「理系」の狭間で揺れるすべての人へ。
二つの世界の相克に悩みぬいた著者が贈る、複眼思考のヒントが煮詰まった一冊。
■著者紹介
土井日出夫(どい ひでお)
1955年神奈川県生まれ。横浜国立大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科修了。
現在、横浜国立大学経済学部教授、経済学博士。
論文に、「ドミトリエフーボルトキェヴィッチの継承関係」(『労働価値論とは何であったのか』創風社、1988年、第六章)、「『還元問題』への一視角」(大石雄爾編『労働価値論の挑戦』大月書店、2000年、第二章)などがある。
趣味はピアノ。近年は、サービス業と流通業の価値論的分析に関心を持って研究している。