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山を愛するすべての人に捧ぐ青春エッセイ
大学二年の夏休み、野兎のアッちゃんに誘われて、北アルプスの山小屋「針ノ木小屋」で働くことになった。1966年、街では若者たちがビートルズに熱狂していたけれど、授業をさぼった俺達は新宿スカラ座で70円のコーヒーをすすり、日がな一日山のことを考えていた。スカラ座に行けばいつも誰かがいた。誰もが似た者同士の貧乏学生だった。
戦争に翻弄され、心を閉ざしたかつての少年は、山と出会い、仲間と出会い、心の豊かさを取り戻してゆく。
山、そして人を愛した登山家、百瀬慎太郎の山小屋を舞台に、カモシカ印のシモン・シャモアNo.2を携え今日もロクさんはボッカに山遊びにいそしむ。個性豊かな面々が織りなす、夢と青春の、山での人間模様を描くエッセイ。
■著者紹介
①1945.11 満州・ハルピンで生れる。
②1953.07 満州より祖国日本へ引揚げる。
③1966.08 北アルプスの「針ノ木小屋」でバイトする。愛称ロクさん。
④1975.10 青空の瞳を持った天使と結婚。二人の天使を授かる。
⑤2017.09 神よりさらなる天使四人を授かる。