営業時間:全日10:00~18:30
昭和30年代、旅行斡旋業界の「闇」を暴く、衝撃の長編小説。
プロローグ
第1章 新聞記者から旅行会社への転職
第2章 「旅行斡旋業」という仕事
第3章 変革の始まり
第4章 静かなる戦い
第5章 希望と絶望
第6章 それぞれの旅立ち
エピローグ
解説 水野紀男
高度経済成長期、旅行ブームに湧いた昭和30年代。新聞社に勤めていた上村は、旅行斡旋業という未知の業界へ転職する。実力主義の「くろがね観光」で、理不尽な命令に従いながら、秘密裏に反抗の絵を描いてゆく上村。すべては、権力闘争を征するため、そして、愛する人と生きるために――「くろがね観光」に魅せられた、欲深き男たちの狂想曲。果たして最後に笑うのは誰か? 2015年に単行本として刊行された話題の小説、待望の文庫化!
■著者紹介
今井功一 (いまいこういち)
(本名:梅沢功)
1931年長野県生まれ。55年早稲田大学法学部卒業。58年私鉄系旅行エージェント入社。企画、販売、添乗業務を経て管理職に。88年一般社団法人日本旅行業協会(JATA)本部事務局に苦情・トラブル・相談業務担当として入局。91年同事務局次長、96年同消費者相談室長を歴任し、旅行に関する苦情、トラブルの解決業務に携わる。東京都消費者総合センター登録講師、日本旅行業協会苦情調停委員を兼任。99年定年によりJATAを退職し、2000年から有限会社テー・エフ・エヌ翻訳サービス社長に就任。13年同社を退職し、現在に至る。著書に『旅行業プロの苦情処理学』(中央書院)、処女作の小説『ブルーダー・ヘルツ』(日本文学館)、共著に『旅行の苦情とその解決』(日本旅行業協会)などがある。その他、「月刊国民生活」などに多数の論文を発表。