証券会社の事務職だった著者は、全く畑違いの介護の世界に飛び込むことを決意。金融不況のあおりを受けて会社が早期退職者を募ることになり、それに応募したのだった。当時著者は47歳、介護に携わるには年齢が高く、しかも男性というハンデがあったが、決めたからにはやり遂げるしかない。職業訓練校で介護の勉強を始め、卒業後は全く土地勘もない大阪で介護業務に従事した。一心不乱に取り組んだ結果、曲がりなりにも介護事業の会社を起こすことができた。次々と難題が押し寄せてきたが、そのトラブルが逆にチャンスとなりステップアップを果たす――。現在は、願っても得ることのできないような最高の人材に恵まれ、順風満帆の日々を送る。
どんな困難に遭ってもめげずに、不正なことはせず、自分の信念を貫く姿勢で臨めば、必ず道は開ける。失意のどん底にあっても一生懸命に、前向きに生きたいと願う人に送る応援歌。介護業界従事者の必読書、待望の文庫化！