制作実績

漱石文学の虚実

漱石の縁者、教え子からの伝聞、噂、そして膨大な史料をもとに新たな「漱石」の真実に迫る。
漱石論の決定版。

ジャンル
文学・評論
シリーズ
新刊
著者
・著
ISBN
9784344915022
判型
4-6・352ページ
出版年月日
価格
1540円(税込)

目次

一章 漱石文学と松山中学生との関係
――作家の体験に関連づけた『坊っちゃん』論――
二章 松山中学の学校騒動と教師たちのモデル
――『坊っちゃん』に描かれた時代の社会相――
三章 赤シャツのもう一人のモデル
――落語の影響と風刺小説――
四章 うらなりのモデル中堀貞五郎と先妻・律
――モデル探し論の功罪――
五章 婆さんたちの正体と中堀の転勤事情
――『坊っちゃん』のまとめ――
六章 漱石夫人・鏡子の噂とその出所
――山形ナツの回顧と漱石をめぐる親戚ネットワーク――
七章 鏡子密通の状況証拠と『草枕』
――噂の真相と「草枕」への痕跡――

内容紹介

夏目漱石が『坊っちゃん』『草枕』に込めた想いとはどのようなものだったのか。

『坊っちゃん』については登場人物のモデル像を、過去に出された多くの論と資料の分析に加え、著者独自の調査によって、作品のウラに隠された漱石の創作意図と本音を考察した。『草枕』においても著者の緻密な調査によって多くの資料を発掘し、漱石の妻と友人への不信と疑惑を論じた。
著者少年時の祖母の語りをきっかけとして、周辺の縁故人物の調査から漱石との接点にたどり着く。
その実証的な調査、『坊っちゃん』『草枕』の分析によって、両作品の登場人物と実在人物を同一として見きわめ、漱石周辺の相関を発見し、漱石の内奥や苦悩を解き明かす。

常識を覆す、全く新しい漱石批評。

■著者紹介
1946年生
1965~71年 京都大学農学部(修士)在学
1971~2007年 農水省農業総合(現・農水政策)研究所勤務
著書に『賢治の見た夢──農民芸術の歳月』(2007,日本経済評論社)

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