制作実績

ピーテル(継之進)とコルネリア

オランダの「激動」を真摯に生き抜いた日本人の父とその娘をめぐる、感動の大河巨編

ジャンル
単行本 文学・評論 歴史・地理 エンターテイメント
シリーズ
新刊
著者
・著
ISBN
9784344913660
判型
4-6・344ページ
出版年月日
価格
1650円(税込)

目次

1平戸/2新世界/3ユダヤの青年/4父と娘/5苦い結婚/6フォールブルフ(新しい生活)/7デルフトの画家/8魔女騒動/9信奉者と過激分子/10哲学談義/11波乱の予兆/12激動と激情/13生涯の恩人/14成就/15誕生/16二人の哲学者/17哲学者の最期/18運命の夜/19永遠の相のもとで

内容紹介

十七世紀・江戸時代初期、日本が急速に鎖国へと向かうなか、平戸藩の通詞・本木継之進は、藩の密命により、商館で出会った自由思想家エンデンとともに、オランダに渡る。二年を超える過酷な船旅を経て、ようやく到着した継之進に、密計を命じた藩主病没の知らせが届く。
異国の地で生きることを決意した継之進は、ピーテルと名を変え、エンデンの助けで学資を蓄え大学に学び、オランダ東インド会社(VOC)に社員として職を得る。妻を娶り、生まれた最愛の一人娘・コルネリア。ピーテルは世間の慣習にとらわれず、コルネリアにラテン語と哲学を学ばせ、さらに、『倫理学』に心血を注ぐスピノザのもとへと赴かせた。

三十年戦争後のヨーロッパは古い秩序が崩壊し、宗教も政治も社会も新たな激動の中へと突入していく。
「どのような時代がこれから来ようとしているか、真正面に見すえるがよい。……そのような時代に、人間が真に幸福であるとはどのようなことか、宗教と国家の関係はどうあるべきか、哲学者の使命は――それを妥協なく洞察することにある」
一六七七年の末、スピノザの『倫理学』はついに出版されるが、ピーテル(継之進)には、為すべき事がまだ残されていた。

 

■著者紹介

栃木県出身、京都大学理学部卒。異国の人間との交わりを通して試される、日本人の魂を一貫したテーマに、小説の執筆を行う。著書に『金色の深い森』(2002年)、『光の夢、花の輪舞』(2007年)、『ハドリアヌスの城壁』(2009年)『フェルメール・コネクション』(2013年)。理論物理学(素粒子論)を専攻し、外資系IT企業で勤務した異色の経歴をバックに、知的で緻密な構成の物語作品を得意とする。

テキストのコピーはできません。