箕山遺稿
ページをめくると100年前の文芸が薫り立つ
- ジャンル
- 短編集 作品集
- シリーズ
- 新刊
- 著者
- 驪城卓爾・著
- ISBN
- 9784344694552
- 判型
- 4-6 ・ 354ページ
- 出版年月日
- 2025/9/19
内容紹介
文壇への道を選ばず、創作を続けながら中学教師として生き、若くして亡くなった驪城卓爾(こまき たくじ)。明治から大正にかけて庶民の日常に材を取り、老若男女の哀歓を滋味豊かに描き出した。短編小説、短歌、詩、書簡集のほか、友人からの追悼文を収録した遺稿集の復刻改訂版。
■著者紹介
驪城 卓爾(こまき たくじ)
明治17(1884)年、大阪府箕面(みのお)市の浄土真宗寺院の長男として生まれる。幼少の頃から文才を認められ十代の終わりには何度も新聞の懸賞小説に当選。少年倶楽部に関白太郎の名で十数編の滑稽(こっけい)小説を執筆。大正8(1919)年、カルピスの発売にあたり「カルピスの一杯に初戀(こい)の味がある」というキャッチフレーズを発想し、カルピス株式会社の創業者である三島海雲に提案。このカルピスの「初恋の味」は、長きにわたり親しまれた。周囲からは物書きとして身を立てていくと見られていたが、生涯を一中学校教師として過ごし、小説家の藤澤桓夫(ふじさわ たけお)等多くの後進を育てた。昭和4(1929)年3月、45歳で急逝。同年6月、妻驪城芳子(こまき よしこ) が遺稿集「箕山遺稿(きざんいこう、遺は旧字体)」を出版。
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