人道的医療安楽死
最重症患者が、熟慮を重ねた上で人生の幕を閉じると決めている場合に、わたしがその人を助ける理由~賛成派ドイツ人医師の論考と実践~
「命」のあり方を問い直す洞察の書
- ジャンル
- 人文・思想 哲学
- シリーズ
- 新刊
- 著者
- ミハエル・デ・リダー・著 志摩洋・訳
- ISBN
- 9784344690691
- 判型
- 4-6 ・ 318ページ
- 出版年月日
- 2025/1/30
内容紹介
大変な精神的・肉体的苦悩に苛まれている末期の患者さんたちは、理屈抜きで死にたいと思うことがあるに違いない。
ドイツでは自死幇助について激しい議論が続けられており、著者のミハエル・デ・リダー医師は、この課題と積極的に取り組んでいる自死幇助賛成論者である。
彼は、包括的かつ個人的な内容が記されている本書のなかで、その理由を述べている。
そして「死にゆく人に寄り添う者」としての様々な自験例を駆使して、自死幇助の法的、医療倫理的、そして政治的立ち位置についての考察を加えている。
結果として本書は、重要な啓蒙書であり、自己決定による生と死への感動的な訴えとなっている。
ドイツでメディア出演多数の医師による書籍を邦訳
■著者紹介
ミハエル・デ・リダー
ミハエル・デ・リダー医師は、内科医、ホスピスの創設者、緩和医療基金の理事長である。彼は長年にわたって、医学の進歩と尊厳のある終末期の間にある倫理的なジレンマについて批判的な目を向けており、それに関する多数の書籍を著している。とりわけ“Wie wollen wir sterben?”(ヴォルフガング・R・アーデ/島田宗洋訳『わたしたちはどんな死に方をしたいのか?』、教文館、2016年)は、ドイツでベストセラーとなっている。
デ・リダー医師は、メディアや世間で人気のある医師である。そして彼のライフワークである出版活動においては、健康財団から賞を授与されるなど、その活動は多岐にわたっている。最近では、“Abschied vom Leben”(ヴォルフガング・R・アーデ/島田宗洋訳『人生との別離、リビング・ウィルから緩和医療への手引き』、教文館、2017年)を出版している。
志摩 洋(しま ひろし)
1939年、兵庫県生まれ。1966年、東京大学医学部卒。獨協医科大学特任教授、救世軍清瀬病院名誉院長。
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