出版実績

レッド・パープル

日本の敗戦からまだ日の浅い時代、誰もが死に物狂いで生きた谷間の数年間を縦糸にし、回想の形で語られる一人の若者の美しい年上の女性に対する憧れを横糸にした、人々の幻滅と再生の物語。

ジャンル
小説
シリーズ
電子書籍のみ 新刊
著者
・著
ISBN
判型
出版年月日

内容紹介

一九五一年冬。日本海に面した町、鶴前市で火事が起きる。焼けたのは海運業を営む町の有力者、神林禎一郎の家で、焼け跡から家の主の焼死体が発見される。警察は息子の正次の犯人説を取り、彼は放火及び尊属殺人の罪で逮捕・起訴されるが無罪を主張。しかし彼にはアリバイがなく、一方で父親と争っており、動機があった。彼は大学時代の友人である弁護士・掛川邦彦に調査を依頼する。そして調査を進める掛川に犯人の魔の手が――。
一九五〇年代前半、大陸からの引き揚げ港の町で駆け出しの弁護士が見た人間模様とは? 放火殺人の真犯人は誰か? 登場人物の証言と時系列を組み立てていく内に次第に明らかにされる驚愕の事実。

■著者紹介
そのこ+W

京都生まれ 東京藝術大学美術学部卒
二〇〇一年~二〇一六年 イタリア北部・ストレーザ在住
二〇一七年より東京在住
神戸を中心に水彩・パステル画の個展活動
著書:『マグリットの馬』『私の名前を水に書いて』『白い噓』(すべて幻冬舎)

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