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SPとの出会いから始まるラブストーリーは、ファンタスティック。
⒈ 二〇一九年十一月
⒉ 二〇〇九年
⒊ 二〇一九年十二月
⒋ 二〇一〇年一月
⒌ 二〇一九年十二月二十七日
⒍ 少女時代のこと
⒎ 二〇一九年十二月三十一日
⒏ 二〇二〇年一月一日
⒐ 二〇二〇年一月三日午前
⒑ 二〇一一年三月
⒒ 二〇二〇年一月三日午後
⒓ 二〇一一年十月
⒔ 二〇二〇年三月
出版社勤務の木賊万里絵は、書店で見かけたある男性のことが忘れられなかった。万里絵はその男性の名前を知らない。背の高さ、体つき、スーツやネクタイの色、髪型、肌の色、顔立ち。その男性の姿を形づくるさまざまな記憶が、頭の中に立ち上ってくる。テレビでニュース画像を見ているとき、万里絵は驚きの声をあげる。ある国会議員の真横にいるのは、書店で出会ったその男性だった。彼はSP(セキュリティ・ポリス)だったのだ。ある日、万里絵は仕事で訪れたホテルで偶然、そのSPの釣木沢守と再会し、交流が始まる。
「わたしは釣木沢さんの信頼に耐えうるような女ではありません」
自らの過去に後ろめたさを覚える万里絵を、釣木沢が包み込んでいく。
■著者紹介
結李花(ゆりか)
岩手県在住。湖のほとりで田舎暮らしをしながら小説を書いています。