イントロ大賞

本コンテストの募集は終了しました

 

数万文字以上の作品を読者によませる上で、特に重要となるのが「つかみ」です。続きが気になる設定や世界観、テンポの良い文章など、読者を惹きつける要素は多岐に渡ります。結末を最初に伝えることも工夫の一つです。これらは作家によって特徴があります。その書き出しが有名な作品の一つが『雪国』(著・川端康成)です。

国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。雪の冷気が流れこんだ。娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ叫ぶように、「駅長さあん、駅長さあん。」明りをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、耳に帽子の毛皮を垂れていた。もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが山裾に寒々と散らばっているだけで、雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。

『雪国』(著・川端康成)

読者を惹き込む書き出しを、意識して執筆する人もいれば才能に未だ気付いていない人もいることでしょう。幻冬舎ルネッサンスは、読者を魅了させる作家を発掘するイントロ大賞を開催いたします。本コンテストでは、作品の序文(2000字以内)を募集します。「書いてみたかった作品の冒頭」や「既に書いている作品の冒頭」で挑戦可能ですので、是非お気軽にご応募くださいませ。

大賞に選ばれた方には弊社編集者からの講評を無料でプレゼントいたします!今後の作品制作にお役立ていただけると幸いです。

応募締め切りは2018年10月31日(水)です。皆様のご応募を心よりお待ちしております。

◆募集要項◆

年齢

不問

 

ジャンル

不問

 

応募規定

日本語で書かれた、未発表の作品。

文字数:2,000字以内

 

締め切り

2018年10月31日(水)23:59

 

結果発表

2018年12月上旬

・受賞可否の通知は、大賞作品の発表をもってかえさせていただきます。

・応募者へは弊社の個人出版サービスのご案内をさせていただく場合がございます。

 

◆賞◆

大賞作品を1点選出し、幻冬舎ルネッサンス編集者による講評をプレゼントいたします。

 

◆審査員からのコメント◆

下平

冒頭から惹き込まれる作品に出会ったことはありますか。冒頭は読者の心を掴むのに重要です。応募の仕方がよく分からない、初めてでも大丈夫かなと心配な方は、ぜひ私にお問い合わせください。

下平 駿也(しもだいら としや)幻冬舎ルネッサンス編集担当。書籍の企画立案はもちろん、出版後の販促やイベントにまで携わることで独自の“売れるノウハウ”を構築。かつてはビジネス書の販促企画チームに所属しており、企業の代表など権威ある著者からの信頼も厚い。

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