著者インタビュー

書籍として形になるのは夢を見ているようで、大きな喜びと達成したという気持ちでいっぱいです。

高校で出会った沢田と妙子。紫の蝶が運んできた恋は、ラベンダーの花に込められた想いとともに深く育まれていく。結婚し、幸せな日々を送る二人だったが、突然の悲劇が彼らを引き裂く。
妙子を襲った火災事故。沢田は愛する人を守るため、自らが罪を背負い網走刑務所へ。一方、深い傷を負った妙子は、醜い姿になった自分を恥じ、愛する人から遠ざかっていく。
三十年という長い歳月が流れても、二人の心に宿る愛は決して消えることはなかった。星空に輝くふたご座のように、どんなに離れていても結ばれている魂があることを、この物語は静かに、そして力強く描き出していく。
真の愛とは何か。人は愛する人のためにどこまで犠牲になれるのか。季節が巡り、時が流れても変わらない想いがここにある。
運命に翻弄されながらも、最後まで愛を貫いた男女の、涙と感動の純愛物語。

―今回、出版をしようと思ったきっかけを教えてください。

数年前から趣味として小説をかいておりましたが、次第に自分の殻の中だけに留めておくのではなく、多くの方に読んでいただきたいという気持ちが芽生えました。
そして、幻冬舎さまのブランドが安心できると感じたこと、また家族の支えもあったことが、出版を決意する大きなきっかけとなりました。

―制作を始める前、どんな不安がありましたか?

なにせ初めての経験でしたので、制作がどのような流れで進んでいくのか、よくわからず不安がありました。自分の未熟な原稿が本当に書籍という形になるのだろうか、また読者に受け入れていただけるのだろうかという心配もありました。

―制作の過程で不安を解消できましたか?

制作の過程で抱いていた不安は、編集者の方が一つ一つ丁寧にサポートしてくださったことで次第に解消されました。不安を乗り越え、本として形になっていく過程を共に歩めたことは、大きな励みになりました。

―完成した本をどんな方に読んでほしいですか?

今はライトノベルが主流となり、手軽に読める作品が多く親しまれている時代になりつつありますが、私はあえて純文学的な表現にこだわりました。純文学に馴染みのある方はもちろんですが、普段あまり純文学を手に取らない方にも触れていただき、新しい読書の世界として味わっていただければ幸いです。

―書籍に込めた思いを教えてください。

失われつつある日本の文化や自然、人と人との絆、そして時の移ろいの儚さを込めました。静かな情景や人の想いを丁寧に描くことで、読んでくださる方の心の奥に静かに届けばと願っています。作品を通じて、純粋な想いの大切さを感じていただければ嬉しく思います。


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■著者紹介
月原 悠(つきはら ゆう)

鹿児島県出身。福祉関係の仕事に長く従事し、人の心に寄り添うことを大切にしてきた。クラシック音楽を愛し、その静謐な響きを日々の糧としてきた。喪失と再生、静けさと祈りを軸に、時間の流れと心の景色を繊細に描く作風が特徴。初作品『月海』では、切なくも美しい愛のかたちを、静かな筆致で描いている。

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