著者インタビュー

やっと自分の手を離れて、立派に巣立っていったという気持ちです。

日本食材の問屋業者として働くリク。彼の周りには、奇妙な縁で結ばれた移民たちがいた。
美容師のヒカル、日本食レストランのオーナー・ショウゾウ、そこで働くハルカ、ダイスケ、マサ、そして神秘的な魅力を放つストリッパー・ジャムプーン。
孤独で厳しい仕事をしながら、夜は仲間たちとの饗宴に身を委ねるリク。
しかし、彼らの世界はある事件をきっかけに徐々に崩れ始める――。
自らの物語の結末を知ったリクが選択した、運命とは。

―今回、出版をしようと思ったきっかけを教えてください。

50の歳になるまでには、ちゃんとけじめをつけて仕上げようと、そう決めていたからです。ぎりぎり間に合いました。

―制作中に大変だったのはどんなときですか?

場面の節目ごとに、しっかりとメリハリをつけて、リズムよく読みやすくするために、結果的には14章で構成された物語に仕上がりました。それは決して簡単な作業ではなく、まさに大解剖、大手術を、施したわけです。大変でした。

―制作中に大変だったことをどのように乗り越えましたか?

作品の構造をすでに知りつくしていたので、バラバラのパズルのようにしても、酷い混乱もなく再構築することができたと思っています。

―制作中によかったと思えたのはどんなことですか?

とてもクリエイティブな日々を過ごすことができたと思います。三日三晩かけて書いたことが的外れな内容だったり、何度もくじけそうになったりもしましたが、なんの前触れもなく、ふと素敵な文章が思考に舞い降りてきたときなどは、とても興奮しました。

―読者へのメッセージをお願いします。

まるで映画を観ているかのような、あるいはその現場に直接立ち会っているかのような錯覚を、少しでも覚えていただけたとしたら嬉しいです。一人称で描いた本作は、心理描写を意図的に敬遠し、行為と出来事の状況描写だけに極力徹するように、注意を傾けました。ぜひ目に止めていただけたら幸甚です。


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■著者紹介
佐々木 啓文(ささき ひろふみ)

1975年東京生まれ
北海学園北見大学商学部卒

北海道から帰京後、都内の会社勤めを経て、9・11の同時多発テロ事件直後にアメリカ現地法人の貿易商社に転身し渡米。フロリダ州南部を拠点に生活を送る。
のちに健康面での理由により会社を離れ、マイアミ近郊でホームレス経験者となり、帰国後まもなく現地での経験をもとに執筆活動を開始するが、2006年末に書き上げた小説『ケルベロスの唄』の草稿を棚上げにしたまま、都内でふたたび会社勤めに専念する。
それから約19年ぶりに小説『ケルベロスの唄』の原稿を読み返し、ほぼ全編にわたるリライトに取り組んで、2025年の夏に電子書籍にて発表した。

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