著者インタビュー

表現することの素晴らしさを経験。

頻発する企業の不祥事、政府の不正問題……。
バブル崩壊以降、低迷する日本社会にはさまざまな問題が蓄積している。日本はどうしてこのような状況に陥ってしまったのか? 本書では、20年間の日本の軌跡と落ち度を冷静に分析しつつ、現在の日本を形成した「新人類」の性質を解明。「新人類」ならびに「バブル世代」、「しらけ世代」、「団塊世代」など、ほかの世代についても論及し、日本を救う救世主として、散々叩かれつづけた「ゆとり世代」と、その上の名もなき世代の意義を探る! ――彼らは、崩れかけたスタジアム(闘技場)を立て直す「グラウンドキーパー」になれるのか? これからの日本を憂う人たちに届ける、新・世代論!

―執筆されたきっかけを教えてください。

「会社員生活を終えたら、学生生活や社会人生活を通じて得たもの、突き詰めたいと思ったことを改めて大学院に入って研究したい」という希望がもともとありました。会社員生活を卒業するまで早ければあと10年というこの時期に、将来の論文試験に向けての練習として作成したのが本書の原型です。「独りよがりの論文になってはいけない」と考え、周囲の人たちに概要だけを読んでいただいたところ、思いのほか反響があり、「本にしたらよいのではないか」とすすめられたことがきっかけです。

―出版されたことで周囲の反応や変化はありましたか?

私は知らなかったのですが、祖母も本を出してみたいとの夢があったらしく、両親にも祖父母にも、まるで自分のことの様に喜んでもらえました。少しは孝行ができたかなと思います。

私をよく知っている人間ほど「いつか私が何かをするのではないか」と思っていたらしく、「やっとチャンスが巡ってきてそれを掴めることができたんだね」、「よく今まで頑張ってきたなあ、よかったなあ」と労ってくれました。また、私のことを知らない人から感想を得る機会がありましたが、実は事業をしている人が書いているのではないかと思われるようです。もちろん私は著者紹介にもありますように普通の会社員ですのでとても奇妙な感覚です。

私自身、本を出すなんて現実的には難しいと思っていて、人に話したことはありませんでしたが、実は学生の頃から、「いつかどのような形であっても本を作りたい」という夢がありました。思わぬ形で夢が叶い、これまで出会ったすべての人たちに感謝する気持ちで一杯です。また、執筆活動を通じて、自分の人生の中で大切にしているものを明瞭明確に再確認することができ、新たな出会いにも恵まれ、今後の人生をより充実させるきっかけになったと感じています。

同時に、後に残るものを世に出したという事で、より自分の考え方を鍛えることができました。そして、「本を出した者の責任を果たしていかないといけない」という自覚も生まれました。この出版が今後どのような形に広がるかわかりませんが、出版を「スタート」として捉え、よりよいものを創り上げていきたいと思っております。

―編集者とのやりとりで印象深かったことは何ですか。

当初は、私の原稿が本という形になればそれだけで充分満足だとのんきに考えていたのですが、担当になってくださった方が、「この本はたとえ少々時間がかかっても、しっかり創り上げた方が絶対いいです」と、方向性をしっかりそして熱心に提案(むしろ説得?)して下さったことが、今考えると本当にありがたいことでした。お陰様で、これまでの人生で得たことのない充実した時間を経験することができました。

そして編集担当者がとても熱心に親身にサポートしていただきました。最初の編集提案は強烈な印象、そして感激を私に与えました。あまりにも膨大な数の提案で、どれほど読み込んでくださったのだろう、本を出したこともない単なる会社員である私なぞの書いたものに対して、これほどまでに真剣に取り組んでくださるのか……。よし、こうなったら自分のできうる限りのことをしていこう!――この覚悟を決めた瞬間を、私は一生忘れないと思います。

―著書に込めた想いを教えてください。

評論家や研究者、コンサルタントではなく、普通の現役会社員をしている人間だからこそ見えるもの、訴えたいものを表現しました。若い人向けのビジネス本は、今置かれている難しい状況をいかに要領よくこなしていくか、やり過ごしていくかという話がメインテーマとなっています。しかし、今あるものや組織自体をよりよいものに変えていけるのは、まぎれもなく困難に真っ正直にぶつかっていく若い人たちにかかっています。行動力、そして問題意識を持つ若い人たち、そしてこれまで心を削るほどの思いで組織を真の意味で支えてきた人たち、そのような七転八倒しながら懸命に働いている人たちの応援になればとの思いを、本書には込めています。

―読者にメッセージをお願いいたします。

本格的に文章を書くのが初めての私でも、様々なサポートを受けて自己表現をすることができました。自分にはなにも取り柄が無いと思い込んでいましたが、表現することの素晴らしさ、そしてその意義を経験させていただいたことに本当に感謝しています。現代社会では、言いたいことも言えずに苦しむことは多いものですが、どこかで誰かが声をあげないと、世の中、そして自分を取り巻く「和」はより良いものになってはいかないことも事実です。自分がやってみてわかりましたが、自己を表現するための手段は意外とあるものです。ぜひ、私と同じ多くの会社員の皆さんにも何かしらの自己表現をしていただいて、私が得られたような充実感を経験していただきたいと思います。


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