著者インタビュー

中学時代からの思いがこもった本です。

弁護士・上杉三郎、検事・新井白石、依頼人・北条政子、被告人・北条義時、複数の証人、そして見え隠れする黒幕の存在。1219年、冬、大いちょうの下で何が起こったのか。

歴史弁護士・上杉のもとへ依頼に訪れたのは、初代将軍源頼朝の妻・北条政子。弟の義時が、3代将軍源実朝暗殺の共謀犯として歴史裁判所に訴えられたので、上杉にその弁護人になってほしいという。数々の証人により、次第に明らかになっていく衝撃の事実。犯人はいったい誰なのか? 最後に待ち受ける、事件の真相とは?

 

―執筆をされたきっかけを教えてください。

源実朝の暗殺に興味をもったのは、私が中学生の頃、修学旅行で鎌倉の鶴丘八幡宮の大銀杏を見た時が始まりです。(昔のことです。ガリ版で修学旅行の手引きを作り大銀杏を描きました)
犯人は公暁と言われているが本当なのか、黒幕はいないのか?
実朝は、和歌オタクなのに妻はなぜ和歌を詠まなかったのか?
実朝夫婦はまだ20代なのになぜ子供ができないということで、後継者探しをしていたのか?
中学生の素朴な疑問でしたが、年を経た今となってもこの疑問は続いておりました。その間、大学の先生の本や、高名な作家の小説を読みましたが、どうも納得のいくものではありませんでした。
謎というか、素朴な疑問を考えることは、私にとってこれ以上の歴史のロマンはありません。

既定の歴史の通説にとらわれずに、自由に創作すれば、このような見方や考え方、そして感じ方ができるのではないかと思い書きました。

―出版後の周囲の反応はいかがでしたか?

歴史好きの方から好評をいただきました。
退職校長会の役員の元校長先生からは、「学校で教える歴史上の有名な人物を証人として歴史の謎解きをする。なかなか面白い発想である」。
また、女性の先生からは、「実朝の未亡人に視点をおいたのは興味深かった」。
現職の裁判官からは、「歴史上の犯罪を現代の刑事裁判で真犯人を突き止める、なかなか面白い構想である」。
歴史の研究をされている方からは、「フィクションではあるが、変に納得させられる点もあり、なかなかに斬新で面白い結論である」。

――以上が主なものです。

―編集者とのやり取りで印象深かったことはありますか?

歴史上の人物、年代、和歌など資料をもとに調べていただき、ご苦労をおかけしました。
カバーのデザインをはじめすべてにおいて気に入っております。特に印象に残っているのは、校正の際に、実朝の和歌で『山は裂け海はあせなん世なりとも君にふた心あられやも』は後鳥羽上皇に捧げるものだから避けた方が良いのではないかとアドバイスされたことです。なるほどと思いましたが、そこまで見てくれていたのかと、正直、びっくりしました。
私のかん違いや思い込みにより、いろいろと勝手な事を言いましたが、担当の方はもとより、他の部署の方々まで加わって一つ一つ丁寧に対応していただきました。

この本には前に書きましたとおり、私の中学時代からの思いがこもっておりました。何よりもうれしかったのは、編集の方々に私のこの気持ちを理解し共有してもらえたことです。感謝、本当に感謝です……。

―著書に込めた想いを教えてください。

鎌倉の鶴丘八幡宮には毎年多くの修学旅行の学生さんや引率の先生が来られます。
本の中に、源実朝、北条義時、北条政子、大江広元、後鳥羽上皇、慈円、愚管抄……など、全員教科書に出てまいります。
私の本を読んで、学校で教わる歴史にこんなにも興味をそそる謎があるんだというをわかっていただけたなら幸いです。

また、小町通りをはじめ鎌倉の街には大勢のカップルや熟年の夫婦、友達仲間の方々が大勢やって来られます。実朝にはいろいろな書物がありますが、その妻について書かれてたものはあまりないのではないでしょうか。
夫が暗殺され、子もなく20代で未亡人となり、一生夫の菩提を弔いながら年老いていった女性。
鎌倉は武家の街であり荒ぶる武士が主人公です。しかし、そこにも愛する者のために生きた女性がいたことに思いをはせていただければ幸いです。生意気なことを言いましたが、このような思いを込めて書いてみました。
ぜひ、多くの方に手に取っていただきたい作品です。

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