自分が生きた証し -終活- として個人的に自分の思想・信条を本として出版するというのもありではないかと思いました。
卒論に打ち込んだ学生時代、生徒と共に歩んだ教員時代、若者や家族への思い、難病との闘い……。元高校生物教師が人生の折々に感じたこと、考察したことを綴った、心拓かれる作品集。
エッセイ31編と短編小説2編収録
(この)本は私が生きた人生の証しでもあります。~本に刻まれた一言一句により構成された内容は、私の五体から発せられた言霊が作り上げたものです。これは紛れもない事実です。この言霊たちは、68年間という年月をかけて36.4度のぬくもりの中で、艱難辛苦を経験し、時には誉め言葉に乗せられ、化学反応を起こしながらproductし、進化してきた生き物みたいなものです。(まえがきより)
1つは、終活として5人の孫の将来の記憶の中に「おじいさんは こんな人だったのだ」という 爪痕を残しておくことです。戦争体験や被曝体験を後世の日本人に本として語り継いで行くように。もう1つは 刊行を機に自分が難病であることをカミングアウトしてしまうことです。これは私にとって一大決心でしたが、本というメディアはその迷いを半ば強制的に実現させることができたのです。
―制作を始める前、どんな不安がありましたか?本を出版するということは、世間に向かって自分の思想・信条を曝け出すことであり、気恥ずかしくもあり、果たしてそれらの思想・信条が今の世の中に受け入れられるかどうか不安でした。また、作品が30年前後の過去のものであったため、ファクトチェックが十分かという心配もありました。
―制作の過程で不安を解消できましたか?思想・信条については、自分の本性なのだから仕方ない、結果を見てみないと分からないと、開き直りました。ファクトチェックについては、幻冬舎でやっていただけるという安心感がありました。
―制作を進めるなかで印象的だったことを教えてください。二度と読まないであろう日記を読み直すきっかけとなり、特に学生時代の生活が蘇ってきたことです。友人からも学生時代の日常についていろいろと尋ねられました。
―読者へのメッセージをお願いします。ヒトは何のために生きているのか。おおげさなテーマですが、このことを意識しながら、日常の出来事(実践、日々の営み)である31編のエッセイの一つひとつと2編の小説を読んでほしいと思います。高校時代の生物の授業を受けたときのような気持ちで拝読していただくと、新なものの見方や考え方、知見が得られるかもしれません。
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