著者インタビュー

「悲願達成」といった所です。

介護事務所で働く一ノ瀬は、趣味の読書を通じて同じ会社で働く、川名香澄と恋愛関係となる。
しかし、香澄は結婚して子どももいる人妻。いわゆるこの関係は「不倫」だった。
二人は自分の気持ちに正直に、幾度となく逢瀬を続けるが、人付き合いが得意でない一ノ瀬は、社交的な香澄に徐々に違和感を感じるようになり――。
不器用なおとこと女が辿る結末は……。

―今回、出版をしようと思ったきっかけを教えてください。

今、世代を超えて恋愛を敬遠する人が増えている。何事も「穏やかが一番」とばかりに「愛の葛藤」を意識的に避けている。現実の恋愛は、甘美で独善的なものではなく、絶望と苦しみの連続でもある。でも、それを乗り越える努力にこそ人としての真の成長があると伝えたかったです。

―制作中に大変だったのはどんなときですか?

文章の読みやすさを考慮して当初は敢えて「平仮名表記」を多用していました。でも、編集御担当者様から、そういった文学的な演出とは別の「常識の遵守」を説かれて、その、一つ一つの平仮名を漢字に戻していく作業が結構大変でした。

―制作中に大変だったことをどのように乗り越えましたか?

とにかく普段の仕事があった日も帰宅後は必ずノートパソコンの前に座り、原稿と向き合うことを自分に対する至上命令としていました。そうやって日々、自分を追い込むようにしていました。そうすることで辛い作業を乗り越える力が出ると思いました。

―制作中によかったと思えたのはどんなことですか?

わたくしは元々作品の制作において、「出版」の世界に携わる「編集のプロ」の皆様とご一緒にお仕事がしてみたいと思っておりました。ですから、この度のわたくしの編集御担当者様を初めと致しまして、編集部のチームの皆様、そしてお二人の校正者様、さらには表紙のデザイナー様と、これだけの方々と苦楽を共にさせていただいた経験は、わたくしの「人生の宝」だと思っております。

―読者へのメッセージをお願いします。

恋愛に定年はありません。幾つになっても「人を愛する」気持ちは永遠だと思っております。確かに恋愛は疲れるし、「面倒だな」と思う時もある。でも、それだからこその恋愛だと思っております。「愛の葛藤」を厭がらず、寧ろ、掛け替えの無い「友」として大事にできる人になって下さい。


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