学教員在籍時代ではできなかった「やり残した研究」を、刊行・流通にまで持っていけたことは、今後の研究生活の自信になりました。
家族のあり方や江戸時代の遊郭、近代の女性観、村での恋愛風習、そして現代の援助交際やパパ活までを、歴史と民俗の視点からたどってまとめた1冊!
「処女」「結婚」「恋愛」そして「カネ」――それらはいつから人を縛りはじめたのか。民俗学者が千年の時を紐解いて物語る。
長い研究生活は、社会活動との時間配分・体力調整のバランス配慮が難しく、継続的な研究思考を続けることがとても難しかったのです。退職を機に、積み残してきた課題、リポジトリ―に書き散らしたままの論文を書き改め、一冊にまとめあげ、より多くの人々に研究成果、自己の研究思考を提示しようと考えました。
―制作を始める前、どんな不安がありましたか?執筆に対して、とく不安はありませんでした。ただ、昨今の出版事情では、科学研究費での出版は難しく、国立大学内での出版助成も競争が激しいので困難でした。こうしたなか、退職後の定期的収入が途絶えたなかでの、自費出版の負担は、小さくない決断でした。
―制作の過程で不安を解消できましたか?結論から言って、大きな決断をしてよかった。出版計画をたて、多くの出版社と出会うなかで、もっとも私の研究を理解してくれ、適切に支援してくれる幻冬舎に出会うことになりました。出版事情が厳しいなかで、適切な費用負担で充分な制作・流通を支援してくれた幻冬舎には感謝しております。
―制作中によかったと思えたのはどんなことですか?自分の原稿のミスは、なかなか自分では気づきません。学術論文では当然とおもわれる記述でも、誰にでもわかるように丁寧に書かねばなりません。その点、幻冬舎の担当の方は厳しい。細かいことに気づき、適切に意見をいってくれる。チェックをした後でも、「まさか」と思うような致命的ミスに二校、三校で気づくことがあります。こうして、より正確で、よりわかりやすい記述ができたと考えています。
―読者へのメッセージをお願いします。歴史民俗学から阪神大震災でコミュニティ再生に関わり、退職後、私学で再び歴史民俗学に戻って教育研究し、再度ジェンダーを見直した著作です。千年にわたる広い視野からのジェンダー論、家族論です。門切り型のフェミニズムにもどかしさ、疑問を感じる方へおくる、現代に切り込むドラスチックな歴史民俗学をお楽しみください。
あなたも出版してみませんか?
お気軽にご相談ください。
03-5411-7188
営業時間:平日10:00〜18:30
