著者インタビュー

刊行の喜びと緊張を感じ、次の成長へ

変形性膝関節症で歩けなくなり、人工関節手術を受けた母。
退院後に始まった母との同居生活では、排便による大量出血や、食べ物を喉につまらせて緊急搬送など、思いも寄らない出来事が次々と訪れ――。
要介護者となった母の行動に翻弄されながらも、最期まで自宅介護に奮闘した著者による、8年間の記録。
食事や入浴の介助方法など、高齢者福祉施設で介護の仕事をしていた著者ならではの実践的なアドバイスも盛り込まれた一冊。

―今回、出版をしようと思ったきっかけを教えてください。

人生の大きなチャンスだと考えました。再就職の年齢ではない今だからこそ、新たな挑戦として出版を決意しました。

―制作を始める前、どんな不安がありましたか?

初めての長編で完成まで不安もありましたが、意外と早く仕上がり自信となりました。短文では物足りず、長編の魅力を知るきっかけにもなりました。

―制作の過程で不安を解消できましたか?

長文に対する不安は解消されましたが、やはり読んでくださる読者が必要です。その点では今も課題を感じています。

―制作中に大変だったのはどんなときですか?

これまで二千字程度しか書いたことがなく、長編は山登りやマラソンのように体力も気力も消耗し、大変でした。それでも一歩ずつ積み重ねる過程に手応えを感じ、書き続けられました。

―制作中に大変だったことをどのように乗り越えましたか?

文章に自分で「つっこみ」を入れる方法を取り入れたことで、長編を書く要領が少しずつ身につき、大変さを乗り越える助けとなりました。

―読者へのメッセージをお願いします。

同じ経験をされている方は、私と年齢も近いかもしれません。もう若くはなく、体力もあまりなくなってきています。全部を一人で抱え込まず、他の人に頼ることも長続きするコツだと思います。


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