著者インタビュー

出版ができ、「やっとスタート地点に立てた」という気持ちです。

閉ざされた孤島に立つ全寮制のミッションスクール。
そこで交差する、秘密を抱えた少年たちの孤独と罪。
性とは? 死とは? 生命とは? 
現代のタブーに挑む、異形の青春群像劇。
―出版をされたきっかけを教えてください。

プロット自体は、高校生くらいの時に完成していて、それを大学在学中に小説形式で書き始めて、設定の医学的根拠や矛盾点、疑問点を詰めて行ったという感じです。
一応の完成後、映画化を目論み、脚本家の方と映画脚本を作って映画会社を回ったりしました。
その際に、ある映画監督が企画に興味を持って下さり、色々アドバイスを頂きながら企画を進めていたのですが、当時は最終的に映像化には至りませんでした。
その後、私は仕事で生活拠点を海外に移す事となり、この作品の事は常に頭の中にはありつつも、仕事は挑戦の連続でした。

実は、幻冬舎ルネッサンスには、2012年に一度原稿を送りました。その時にも編集提案をいただいたのですが、当時はなぜか改稿を進めるという気にはなりませんでした。
当時はシンガポールで勤務していたのですが、おそらく日本語にどっぶり浸かって改稿を進めるという気が起こらなかったのと、日本との物理的な距離が、心理的にも距離を自分の中に作っていたのかも知れません。これはタイミングの問題ですので、当時はもし進めていたとしても結果出版まで至らなかったと思います。

2015年末に、編集担当者からメールがあり、「ぜひ原稿を読ませてください」と言われ、原稿を送ったところ、「出版しませんか? 一緒に改稿を進めて行きましょう!」と熱いメールが。この方となら刊行まで一緒に走れるかも知れないと思いました。
2016年、年明けから改稿作業に取りかかり、十月十日を経て、やっと我が子は出生しました。 

―出版前後でどのような変化がありましたか?

やっと出版ができ、「ゴールした」というよりは、どちらかというと「やっとスタート地点に立てた」という気持ちです。この一年はそういう作業の繰り返しでした。
修正原稿を入稿し、そして初稿を入稿し、「ああやっと終わった。もうゴールだ」と思ったらゲラ原稿が返ってきて、ゲラを拝見したらゴールにはほど遠くて、「またここからスタートか……」という繰り返しでした。

よく小説家の方が「映像化は我が子を嫁に出す感じ」とおっしゃいますが、私の場合はまだやっと出版されたばかりで、生まれたての我が子は、まだまだここから子育てのスタート、という気持ちです。果たして将来嫁の貰い手があるかどうか。

―編集者とのやり取りで印象に残ったことはありますか?

編集担当者が「ぜひ出版しましょう」と私を口説いてくださった時から、出版後も「書店で異例な大きい展開されていますよ!」といつも熱いメールをくださり、その存在が出版まで漕ぎ着けられた原動力になりました。
それも単に口から出任せではなく、きちんと根拠も示していただき信頼ができました。
仕事として割り切ってやっているいう気持ちが少しでも垣間見られたのなら、出版には至らなかったと思います。出版を実現できたのは、編集担当者の存在が大きいと思います。

―著書に込めた想いを教えてください。

テーマのひとつは、聖母マリアが処女懐胎をした医学的背景を考察する事で、神話的なおとぎ話ではなく、現代科学的見地でも可能性を説得させること。もうひとつは、様々なものに白黒をつけたり、境界線を引いたりする世の中に、「線引きなんて本当に意味のあることなのだろうか」という思いを込めました。

私自身長く海外勤務をしていたのですが、海外勤務はいつもビザの問題がつきまとってきて、「国境なんて人間が勝手に引いた線なのに」という思いがありました。
事実、「北緯何度を国境とする」など、完全に人間のご都合主義だと思います。国境を越えて、自由に好きな場所で暮らせる社会が来たら、理想ですね。

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